「触ったことない人」に伝わるレビューを書くために、いつも「買うか迷ってる人」を思い浮かべている
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レビュー記事を書くときは、「なんとなく良かった」で終わらせず、なぜ良いのか・何が便利なのかを、読者と同じ目線で言語化することを大事にしています。
新しい商品やサービスほど「気になるけど、公式の情報だけじゃ決め手に欠ける」と感じて、購入を迷う人は多いはず。自分なら、即決でネット注文することは余程の限りはしません。
だからこそ、信頼できるレビューがあるかないかで、背中を押せるか・逆に離脱されるかが変わってくる。自分自身、使い勝手がわからないから検索しているのに、使ったことある自分前提の書き方が多くて、全然参考にならない記事が多いと感じています。
そこで、大事にしているのが「店頭で少し触っただけ」「公式サイトを読んだだけ」ではわからない情報を、ちゃんと伝えること。例えば、スマートグラス「XREAL One」のレビューでは、実際に使い込んでみて初めて、前方に重心が寄っているせいで長時間つけていると首や肩が疲れてくることに気づきました。
寝転んで使ったり首にクッションを挟んだりすれば軽減できますが、こういう発見は使い込まないと絶対に出てきません。伝えるときも「長時間ヘッドホンをつけているときのような疲労感」と例えると、使ったことない人にもイメージしてもらいやすくなります。
同じ記事では、映像の見え方を映画館の座席の列の感覚に例えたり、画面が映るまでの待ち時間を身近な動画配信サービスのロゴ表示時間と比較したりもしました。実物を手にしたことがない読者にも伝わるよう、誰でもイメージしやすい“たとえ”を入れるて共通認識を持つことを意識しています。
写真も、場面によって撮り方を変えています。実際に使っている感じを伝えたいときは手や人を入れて、逆にスペックや「これは何か」を説明したいときは、あえて商品だけを映して情報に集中してもらう。大きさを伝えたいときは、スマホやテレビのリモコンなど、誰でもサイズ感がわかるものと並べるのが鉄板です。
写真だけでは伝わらない部分は、動画で補うこともあります。ドライヤーをレビューしたときは、風の強さを伝えるのに自分の髪をなびかせて撮っても髪質や長さで印象が変わってしまうので、代わりに雑誌のページがどれだけめくれるかを撮影しました。音についても、実際に使っているシーンをそのまま動画に収めることで伝えました。普段はあまり動画を使わないメディアだったんですが、この時ばかりは動画じゃないと伝わらないと採用してもらいました。
こうした積み重ねで、XREAL OneやVITURE Proのレビュー記事は検索1位を獲得できました。クライアントさまから「他のライターさんにも、このクオリティを目指すよう共有します」と言っていただけたこともあり、指名でご依頼いただけるようになりました。
結局これらは、「発信側が伝えたいこと」より「読者が知りたいこと」を優先する、という自分がずっと大事にしてきた考え方の延長線です。触ったことがない人の不安や疑問に、どれだけ本気で寄り添えるか。レビューに限らず、どんな記事を書くときも、重要なポイントだと考えています。