クーポン効果
流通市場において形成される利回りは、債権ごとに異なる。
この差異を利回り格差という。
利回り格差は債権の種類(発行体による違い)残存期間の長短、クーポン・レートの高低、格付けの高低、市場性の大小などによって形成される。
このうち、クーポン・レートの高低によって生じる利回り格差を指してクーポン効果ということがある。
他の条件にして等しい場合、高クーポン債の方が低クーポン債よりも低い利回りに(割高に)買われることが多いのである。
これは、高クーポン債の方がデュレーションが小さいすなわち価格変動リスクが小さいことを反映している。
大橋直久(JDPアセットマネジメント株式会社)