リスク・プレミアム
リスク・プレミアムとは、株式にせよ債券にせよ、証券投資には多かれ少なかれリスクが伴う。
たとえばリスクの大きさを期待投資収益率の標準偏差で表すとき、それがおおきいほど面白いから好きだという人(リスク愛好者)も世の中にはいるかもしれないが、多くの保とはリスクが大きいのは嫌だと考えるであろう(リスク回避者)その結果、市場ではリスクの大きい投資対象は相対的に高い投資収益率の期待値をもたらすように価格形成される。
そこで、ある資産の期待投資収益率が、それと投資期間を等しくするリスクのない資産(無リスク資産)の利子率を上回る幅のことを
リスク・プレミアムという。
このリスク・プレミアムの大きさを決めるのは当該証券の債務不履行リスクと市場リスクの大きさであり、さらにそれらを決めるのは、該当証券発行主体の事業リスクと財務リスクの大きさであると考えることができる。
このうち分散投資によって回避できない市場リスクの大きさとリスク・プレミアムとの間の県警は証券市場線によって明確に記述することができる。
大橋直久(JDPアセットマネジメント株式会社)