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ロボットが持つ可能性

ロボットは「高齢者の人生の幅を広げ、若い世代に希望を与えてくれる」ものだと考えています。

前述の通り、僕の祖母は認知症を患っていますが、本人や足しげくお見舞いに行く母のことを考えると、なかなか、これから先の未来に希望を持つことができませんでした。

しかしそんな時に、

・高齢者がロボットと会話を楽しんだり、
・寝たきりの人が、目の動きでロボットを遠隔操作して働いたり、
・足の悪い人が、自動車イスを使って自分の思うがままに移動したり

といった研究開発の特集をテレビで目にしました。

僕はそれを見て、
「たとえ体に不具合がある高齢者でも、ロボットがパートナーとなってサポートしてくれることで、その人に合った方法で人生を謳歌できる」と感じました。

また、若い世代にとっては、これから先の人生に対する不安を軽減し、大きな希望を持つことができるはずです。

今後、少子高齢化により、高齢者の割合はますます増えていきます。
そうすれば必然的に、認知症を患ったり、手足が不自由になったり、寝たきり状態になる人も増えるでしょう。

そして、これは決して人ごとではなく、大切な家族や友人、数十年後の僕たち自身にも起こりうることです。

僕は、もしロボット開発に携わることができたなら、高齢者の方やこれからの世代がどのような運命と対峙しても、自分の人生を謳歌できるように、多様な選択肢を提供できる未来を実現したいと考えています。

そして、自分が携わった仕事によって「世界が少しずつでも変わっている」「多くの人の役に立っている」と感じたい、その当事者でいたいと思っています。