リモートワークになって、体感として一番疲弊するようになったのは、実は作業そのものではなく会議の時間でした。
対面の会議なら、資料に目を落としたり、少し視線を外したりと、自然に緊張をゆるめる瞬間がありました。でも画面越しの会議だと、自分の顔がずっと表示されている状態が続きます。相手の反応を読み取ろうとカメラを見続け、同時に自分がどう映っているかも気になり、常にある種の緊張状態が続くんです。一対一ならまだしも、参加者が多い会議になると、全員の反応を同時に把握しようとしてしまい、余計に疲れが増していきました。
さらに厄介なのは、会議と会議の間に"移動"がないことでした。オフィスなら会議室を移動する数分間が、頭を切り替える余白になっていました。リモートだと、画面を閉じてそのまま次の会議に入るだけなので、休む間もなく次の緊張状態に切り替わってしまいます。一日に会議が続くと、終わった頃にはぐったりしている、ということが何度もありました。
これに対して意識するようになったのは、"会議の間に必ず数分の空白を作る"ことでした。カレンダーの予定を詰め込みすぎず、会議と会議の間に5分だけでも予定を入れないようにする。その数分でカメラをオフにして目を閉じたり、水を飲んだりするだけでも、次の会議への入り方が全然違いました。
もう一つ試したのは、必要のない会議は音声のみで参加することでした。全員がカメラをオンにする必要のない場面では、あえてオフにすることで、視覚的な緊張から少し距離を置けるようになりました。
画面越しのコミュニケーションは便利な反面、対面にはなかった種類の疲労があるんだと、リモートワークを続ける中で実感しています。