AI検索対策、AIO、LLMO——ここ1年で急に語られるようになりました。仕事柄、相談を受けることも増えています。
ただ、あるとき気づきました。「AIに引用されやすい記事の書き方」は山ほど語られているのに、実際に測った結果を公開している人を、ほとんど見たことがない。
なので、自分で測ってみることにしました。
測り方
Bing Webmaster Toolsに「AI Performance」という機能があります。2026年2月に公開されたもので、ChatGPTやMicrosoft Copilotの回答に自分のサイトが引用された回数を、無料で確認できます。
運用中の5サイトを、全期間で測りました。
結果
被引用数、すべてゼロでした。
そのうち1サイトは月1,700クリック規模で稼働しています。robots.txtでAIクローラーをブロックしてもいません。インデックスもされています。それでもゼロでした。
切り分けてみた
最初は「対策が足りないのか」と考えました。でも順に潰していくと、別のことが見えてきました。測った5サイトは、エンタメ・園芸・スポーツといった、趣味や娯楽の領域が中心でした。
これらのテーマで、人はAIに質問するだろうか。「植物の土の配合」「スポーツの練習法」——おそらく聞かない。写真を見るし、動画で確かめる。
つまりAIが引用しないのではなく、そもそも質問されていないのではないか。そう考えるようになりました。
わかっていないことも書く
そして、この結果からはBtoB領域について何も言えないとも思いました。
測った5サイトに、BtoBが1つも入っていないからです。
「B2Cはダメだった、だからBtoBはいける」——そう書きたくなります。でもそれは証明されていない。サンプルに含まれていないものについては、何も言えません。
わかったことと、わかっていないことを分けて書く。これができないと、実測する意味がなくなると思っています。
これから
いまはBtoB領域のサイトで、同じ測定を始めたところです。こちらも引用ゼロが続くかもしれません。その場合も、そのまま書きます。
記事を作って終わりにせず、どう評価されたかを測り、次の判断材料にする。そういう関わり方ができる編集者を目指しています。