もともと私にとって仕事は、生活とバンド活動のためにお金を稼ぐ手段でした。
決められた仕事をきちんとこなし、働いた時間分のお給料をもらえればそれでいい。仕事にそれ以上のエネルギーを使おうとは、あまり考えていなかったと思います。
そんな意識が少しずつ変わったきっかけの一つが、アパレル販売のアルバイトでした。
当時、店舗の取り置きルールに疑問を感じ、もっと公平でトラブルになりにくい方法を提案したところ、実際の店舗運用に取り入れてもらうことができました。その際、社員の方から「違う仕事を経験している人の意見は、自分たちが気づかない視点があって面白い。お店に新しい風が吹いている感じがする」と言ってもらったことが印象に残っています。
自分では当たり前だと思っていた気づきや意見も、誰かにとっては新しい視点になる。自分から意見を出すことで、仕事をより良くできることを知りました。
さらに仕事への意識が大きく変わったのが、セラピストとして働いた経験です。
お客様の話を聞き、その方に合った施術や次回来店のタイミングなどを提案することを意識するようになると、少しずつ指名が増え、歩合という形で収入にも反映されるようになりました。成績表の上位に自分の名前を見つけたとき、「自分の工夫や頑張りが、ちゃんと結果として返ってくるんだ」と実感できたことを覚えています。
それからは、ただ言われたことをこなすのではなく、「もっと良い方法はないか」「自分にできることはないか」と考え、気づいたことは積極的に伝えるようになりました。
仕事である以上、楽しいことばかりではありません。それでも、同じ時間を使うなら、自分から仕事に関わり、できるだけ楽しみながら価値のある時間にしたい。
そんな経験を重ねてきたからこそ、「まず、提案してみる。」ことを大切にしています。