こんにちは!高橋一大です。
春の穏やかな日差しが降り注ぐ河川敷を歩いていたとき足元に咲く小さな黄色い花の隣で白く丸い形をした綿毛の集まりを見つけました。少し強い風が吹き抜けた瞬間その球体から数本の白い糸がふわりと離れ空中へと舞い上がっていきました。一見するとただの植物が種を運ぶための自然な営みに過ぎませんがその細い一本一本の傘には風の力を効率よく受け止めて遠くへと旅立つための実に洗練された仕組みが隠されています。
この空を舞う綿毛の構造を近くで深く観察してみると綿毛の先端にある細い毛は隙間なく詰まっているのではなく適度な空間を保ちながら放射状に広がっていることに気づかされます。この絶妙な隙間が存在することによって通り抜ける風の速度が調整され傘の上の空間に小さな空気の渦が発生します。その渦が浮力を生み出しどんなに小さな風であっても力強く上空へと持ち上げ遠くの地へと運んでいくための特別な推進力を生み出しているのです。
この風に乗って旅立つ構造を見つめていると私たちが仕事や組織の中で新しい挑戦に向かって飛び出していく瞬間の姿にも似たような原則が存在しているのではないかと感じます。自分たちの力だけで遠くまで進もうと力むのではなく周囲の環境や仲間のサポートという風を柔らかく受け止めるための柔軟な体制を整えることが大切です。余計な力みを捨てて自分の中に適度な空間や受け入れるゆとりを持つことで大きな流れに乗って想像以上の遠くへ到達できるのです。
日常の業務や新しいプロジェクトにおいて自分の力不足を感じたり進むべき方向に迷ったりしたときはこの空を舞う綿毛のことを思い出してみてください。すべてを自分で背負い込もうとするのではなく周囲の変化や風向きをしなやかに受け入れるゆとりを持つことで新しい場所へ一歩を踏み出す勇気が湧いてきます。風に乗ってどこまでも飛んでいく小さな姿を追いかけながらそんなことを静かに考えていました。