APEXに入社してから早いもので半年が経ちました。正直に言うとまだまだ分からないことだらけですが、周りの皆さんが本当に優しく、温かく見守っていただいているのを日々実感します。また、ことあるごとに「まあ、慣れだよ」「すぐ慣れるよ」と言葉をかけてくれ、それが励みとなり今日までやってきました。今後はより能動的な姿勢で成長していけたらと思っています。
さて、ではまずなぜ僕がAPEXに入社しようと思ったのか。そのお話をさせていただければと思います。
元々僕は歴史とか地理が好きで(もっともバリバリ文系なので地理のテストはからっきしでしたが)、世界遺産などがとても好きな学生でした。また、割と好奇心は旺盛な自負があり、いつか行きたいと思う国や場所、実際に生で見てみたい光景がたくさんありました。
そんな僕が大学1年生の春休みを控えたある日、サークルにも所属せずバイトもそこまで入らない暇を持て余した僕は、ふと「海外旅行って一人でも行けるものなのかな?」と思い立ち、どこがいいか大まかに案を練り始めました。そして決めた旅行先はインド。理由はやはり、なんといっても世界遺産・タージマハルが見たかったから。あと比較的距離の近いアジア圏で、物価が安く、貧乏学生バックパッカーの財布には優しいというのもありました。そうと決まれば航空券です。比較サイトで検索してみると、後にも先にも見たことがない、北京経由の羽田-デリー往復便が3万円台のチケットがヒットしました。当時自分で海外行きのチケットを買ったことのない僕でさえ何かの間違いかと思うくらいの安さに、これは何か運命といいますか、“行け!”と言われているような気がしてならず、多少のためらいはありましたがこれは買うしかない!と半ば衝動的にチケットを買ったのでした。
実際に行くことが決定し、ビザは要るのか?どうすれば取れるのか?どこに泊まるか、どんなホテルがあり場所はどんな立地にあるのか?デリーからタージマハルへはどうすれば行けるのか?鉄道のチケットの買い方は?列車への乗り方は?治安や宗教上の注意などなど、調べなければいけないことがたくさんあり、それら一つ一つの準備を積み重ねていく過程がとても楽しく、なんといいますか、「今、自分はすごいことをしているのではないか?」みたいな、自分が強くなったような、旅程を組んで旅に向けて準備しているときはものすごく気持ちが昂っていました。
そして迎えた出発当日、かつてないほどの緊張や高揚感、ドキドキとワクワクが入り混じった楽しみなような不安なような、そうかと思えば一方でどこか憂鬱なようなうまく言い表せないような気持ちでした。そんな気持ちのまま搭乗し、期待と漠然とした不安とビンビンの警戒心を抱え、気持ちが浮ついた状態のままインドには無事上陸できました。
↑無事空港に到着できた様子。ガイドブックで見た景色が見れて嬉しくて撮った1枚。
その後、ニューデリー駅でネットやガイドブックで見た注意点通り、僕を騙そうと吹っ掛けてきたインド人が現れました。この時はむしろテンションが上がったことを覚えています。「出る出る」とうわさに聞いていた存在と実際に遭遇できたので、「ほんとにいるんだ!」と思ったのです。ただこれも事前の情報収集があってこそです。“備えあれば憂いなし”とはこのことですね。
↑明け方、例のニューデリー駅前。早朝から何台ものクラクションがずっと鳴り続けていた。この写真を見るだけで音まで思い出せる。
これを機に僕のメンタルとしては一気に楽しい寄りに針が振れた実感があります。もちろんその後も気が抜けない場面はいくつもありましたが、心配してくよくよするというより、どこか吹っ切れた、いわゆる海外特有の解放感を初めて味わえた経験となりました。
↑朝、デリーの雑踏。確か近くに野犬の群れがいて狂犬病にビビり倒してた。
↑屋台で食べたカレーとプーリー。値段はさすがに覚えていないが、びっくりするほど安くておいしかったことははっきり覚えている。
↑街中でまるで死体のように眠る犬。野犬なんて日本じゃなかなか見ない光景に、群れじゃないし寝てるから撮れた1枚。起きてたら多分狂犬病にビビって撮れなかった。
また、念願だったタージマハルを生で見れた時の感動はひとしおで、なによりそこにたどり着くまでのプロセスがより一層達成感を味わわせてくれました。ちょっと大げさかもですが、「人間やろうと思えばできるもんなんだな」と、どこか少し自信がついた瞬間でもあったような気がします。
↑タージマハル入場後、門から見えた光景。この時がもしかしたらこの旅行での興奮の絶頂の瞬間だったかもしれない。
↑まるで資料のようなキレイな写真。これを自分が撮ったのだと思うと今振り返っても鼻が高い。
↑朝焼けに照らされるタージマハル。
↑タージマハル(廟)から見る敷地内の庭園。夕景にも見えるけどめっちゃ朝。
“インドに行くと人生観が変わる”なんて言いますが、いわゆる世間一般で言われているような変化はありませんでしたが、ある意味で確かにそこから僕の人生は変わったと思います。この経験の後、僕は大学の毎長期休み海外旅行へ行くのを目標にバイトをしてお金を貯め、それを生き甲斐として生きていました。ところが大学4年の春、あのコロナパンデミックが起こったのでした。そのため当然夏休み・春休みに計画していた旅行は断念せざるを得ませんでした。
その後大学は無事卒業でき、なんとか就職もできた僕でしたが、心の中にはぼんやりともやがかかっていたままでした。それは単純に就職して働きだして学生の頃とのギャップに戸惑っていたのもあるかと思いますが、やはりそれまでの4年間生き甲斐にしていたものが、しかも達成できないまま突然立ち消え、心残りがあるまま次のステージに行くことはどうしても僕にはうまくできないのでした。
そこで約1年が経とうとしていたタイミングで、コロナ禍にも収束の兆しが見え始めていたのをきっかけに、やはり諦めきれず、時間に融通の利くフリーターという生き方を選び会社を退職する決意をしました。
そして無事人類は未知のウイルスのパンデミックに打ち勝ち、海外旅行ができる世界に戻り、僕はまた年に一度のお楽しみとして海外旅行を再開することができるようになりました。
そして約5年のフリーター生活を送り、頓挫してしまった大学4年の夏・春に行くつもりで練っていた、心残りだったプランも無事遂行でき、なんならそれ以外にも行きたかった場所、見たかった光景を見に海外へ行くことができました。さて、そうこうしている間にさすがにもういい歳です。いつまでもフリーターでいるわけにもいかないと思い、再就職を決意しました。そうするにあたってまずぶち当たる壁が“自分に何ができるか”、“自分の強みは何か”ということです。前述の通りろくな職歴もなければ資格等もない僕なので大いに悩みましたが、考えた末、“仕事の経験はないが旅行の経験はある”→“旅行の経験値はある”→“旅行業界でならもしかするとこれまでの自分の経験が何か活きてくるのでは?”と思い至り、旅行業界に絞って募集を検索してみました。
その結果、APEXの求人を見つけることができました。そして応募し、幸運なことに入社することができました。余談ですが、その時僕が旅行業界で見つけた求人はAPEXの1件だけで、応募したのも1件だけです。このことにまたしても僕は縁みたいなものを勝手に感じたのでした。
入社してから思うことといえば、当然のことですが、自分が自分だけのために旅程を考えたり予約を取ったりするのとお客様を相手に進めていくというのは全く別の話だということです。とはいえ、半年が経った今もまだそこまで本格的な段階にまで至っていないのが事実ですが。そのため当初僕が思っていた「旅行してきた経験が何か生かせるのでは?」というのは少々見通しが甘かった予感がしています…。ただ好きな“旅行”というものに携われることは嬉しく、まだ知らない素敵な場所を新たに知ることができる喜びもあり、同時に「いつか行ってみたいな」というのもモチベーションにつながっています。
長くなりましたが、今後とも引き続き勉強し、いわば客としてしか知らなかった旅行という業界で提供する側の立場に回った今、あらゆるものを吸収してまだまだ精進していきたいという所存でございます。