同じやり方で、違う結果は出ない。
うまくいかないとき、多くの人は「行動を変えよう」とします。もっと数をこなす、もっと頑張る。僕もそうでした。でも、それだけでは結果が変わらないことがあります。
ある考え方を知って、腑に落ちました。人の行動は、こういう順番でできている、と。
持っている材料 → 考え方 → 行動 → 結果
知識も、経験も、誰かから受けた教えも、すべて「材料」です。その材料をもとに考え、考えたとおりに動き、結果が出る。
つまり、材料が同じままなら、どれだけ気合いを入れても、出てくる考えも行動も同じになる。同じ失敗を繰り返してしまうのは、意志が弱いからじゃなく、材料が変わっていないからです。
僕が最初に変えたのは、行動じゃなかった。
入社したての頃、僕は営業でまったく成果が出せませんでした。何を話せばいいかわからず、空回りするばかり。当時の僕が持っていた材料は、それまでの人生で身につけたものだけでした。
そこでやったのは、量を増やすことではありませんでした。結果を出している先輩のところへ、自分から聞きに行くことです。話し方も、お客さんとの向き合い方も、自分にはない材料を持っている人から、そのまま受け取りにいきました。
新しい材料が入ると、考え方が変わります。考え方が変われば、自然と行動も変わる。結果が出はじめたのは、そのあとでした。
学ぶことは、地味だけど一番速い。
学ぶというと、遠回りに感じるかもしれません。今すぐ動いたほうが早い気がする。
でも、間違った材料のまま走り続けるほうが、よほど時間がかかります。逆に、正しい材料が入れば、行動は勝手に変わっていく。だから僕は、学ぶことは遠回りどころか、一番の近道だと思っています。
どんな材料を、自分に入れるか。
人は、受け取ってきたものの上に立って考えています。何を読んで、誰と話し、どんな環境に身を置いてきたか。その積み重ねが、今の自分の判断をつくっている。
だとしたら、これから何を入れるかで、これからの自分は変えられるということです。
もし今、うまくいかないことがあるなら。行動を増やす前に、一度立ち止まってみてください。自分は今、どんな材料で考えているだろう? その問いが、次の一歩を変えてくれるはずです。