就労移行支援事業部 マネージャーの三島爽也です。
1. 大企業の「縁の下の力持ち」が適応障害で自らの足元を失う
学生時代から、私はスポットライトを浴びる主役よりも、全体を支える裏方に心地よさを感じていました。高校のサッカー部ではピッチ全体を俯瞰するポジションのボランチ として動き、大学のよさこいサークルでは練習についていけないメンバーを自然とフォローする。そんな経験を重ねるうちに、自分は組織全体を見てサポートする「縁の下の力持ち」のようなポジションが向いているのかな、となんとなく捉えるようになっていました。
その後の就職活動は、決して順風満帆ではありませんでした。周囲に合わせてなんとなく営業職を目指してみたものの、選考が進むほどに強い違和感を覚えます。自分が主役になって数字を追うよりも、人が活躍する舞台を裏で整える方が、自分の気質を最大限に発揮できる。改めて自分の原点に立ち返り、人事職を志しました。
狭き門をくぐり抜け、歴史ある大手のインフラ企業へ入社。最初の3年間は人事企画チームで組織改正や人事評価の運用を担い、その後の2年間は新卒採用チームで説明会や面接、スケジュール管理などに奔走しました。
この経験で身に付いたのは、会社がどんな軸で人を評価するのかという「人事の視点」です。これは間違いなく私の財産になりました。
しかし、ある時期を境に歯車が狂い始めます。採用チームの体制変更により、チームで私だけが遠隔地で勤務することとなったのです。困ったときにすぐに声をかけられない状況から、一人で抱え込んでしまうことが増え、 気づけば心身のバランスが崩れていました。下された診断は、適応障害。私は休職を経て、苦渋の決断の末に退職を選びました。そこから、1年半に及ぶ長い空白期間が始まったのです。
2.「豊かな空白期間」を経て出会った、福祉の常識を覆す企業
世間一般のキャリア論で言えば、退職後の1年半という空白はマイナスに捉えられるかもしれません。しかし私にとってあの期間は、友人たちと大好きな音楽や映画について語り合い、共に時間をかけて共通の趣味に没頭する、人生で最も自己理解の解像度を高められた「豊かな余白」だったのです。
この期間にキャリアコンサルタントの資格を取得したことで、次第に対人支援の領域へ惹かれるようになっていきます。そんな時、スカウトを通じて出会ったのが、株式会社キズキが運営する就労移行支援事業所「キズキビジネスカレッジ(KBC)」でした。
驚きました。私がそれまで抱いていた福祉業界のどこかネガティブなイメージを、内側から覆す福祉のあり方を提示していたからです。うつや発達障害などで休職・離職を余儀なくされた層に対し、「空白期間をただの休養にせず、キャリアアップの転機にする」というコンセプトのもと、高度なビジネススキルをロジカルに提供していく。 このコンセプトに感銘を受け、「ここなら自分の人事経験も、当事者性も存分に活かせる」と直感しました。
キズキの面接では、自分の適応障害による休職・退職の過去を何一つ隠しませんでした。ただ、それを単なる「お涙頂戴の苦労話」として消費させるつもりもありませんでした。
「なぜ当時の環境で体調を崩したのか」
「それを再発させないために、自分にはどんな『仕組み』が必要なのか」
過去のファクトを冷静に分析し、再発防止のロジックを徹底的に組み立てて説明したのです。この姿勢が、KBCの「ファクトとロジックの文化」とマッチし、入社が決まりました。
3.ファクト・ロジックx人事・当事者視点が生む個別最適化の支援
KBCが提供する支援の最大の強みは、徹底した「型にはまらない、個別具体的な支援」です。
就労移行支援の中には、決まったカリキュラムを全員が一律でこなすスタイルの事業所も少なくありません。しかし、KBCは違います。私たちの根底には「ファクト・ロジックの文化」が根づいているからです。一人ひとりの経緯をファクトベースで客観的に掘り下げれば、課題の真因は全く異なります。だからこそ、KBCには一律のカリキュラムではなく、個別最適な解をロジカルに導き出す文化があるのです 。
このKBCの「ファクト・ロジックの文化」に、私の強みである「元人事としての視点」と「適応障害当事者としての共感力」が組み合わさることで、さらに深みのある支援が生まれると確信しています。
これらのシナジーが最も発揮されているプログラムが、「自己理解・適職面談」です。
面談では、求人票の文字面だけを追うことはしません。企業の規模感や組織の意思決定スピード、実際の職場の雰囲気を、私自身の人事経験からリアルに想像してフィードバックします。書類作成や面接対策でも、徹底して「採用側の視点」に立った具体的なアドバイスをしています。 それと同時に、メンタル不調で自信を失っている方の痛みに心から共感し、自分自身の休職・離職経験をオープンに伝えることで、まずは親近感を持ってもらうことも忘れません。
自分一人では気づけなかった強みや、新たな可能性を支援者と一緒に見つけ出し、利用者さんの視野がパッと広がる瞬間。それを見るたびに、私が支援に携わる意義を強く実感しています。
4. 再び「縁の下の力持ち」として、組織を支える役割へ
1年目に、私は利用者の方々と直接やり取りをするスタッフからマネージャーに昇格しました。当初は直接的な対人支援の現場に強いこだわりがあったため、マネージャー職へ打診された際は少し戸惑いもありました。しかし、上司の後押しもあり挑戦してみると、かつてサッカー部でボランチとしてチーム全体を支えていた頃の感覚が鮮明によみがえってきたのです。
メンバーをサポートすることは、巡り巡って多くの利用者の方々の満足度向上に直結します。今ではマネージャーという役割をポジティブに捉えています。
KBCに入社して、私自身が最も成長したと感じるのは「ロジカルにファクトベースで考えていく能力」です。今後はこの力をさらに磨き、チーム全体がより高いパフォーマンスを発揮できるような環境づくりに注力したいと考えています。
不安を抱えて自信を失っている利用者の方々が、できること(Can)だけでなく、本当にやりたいこと(Will)や自分自身でも気づいていない可能性に気づけるように。
組織開発をしつつ、一人ひとりの人生に伴走する。そんな「優しくてロジカルな裏方」としてのキャリアを、これからもKBCで築いていきます。
5.あなたのこれまでは「人を救う強み」に変わる
いま、これまでのキャリアのどこかで立ち止まり「空白期間がマイナスになるのではないか」と不安を抱えている方。
あるいは、ビジネスの最前線で培ったスキルを「もっと手触り感のある社会貢献に活かしたい」と考えている方。
どうか、そのすべての経験を、私たちと一緒にKBCで活かしてみませんか。
私の人事の経験や1年半の空白が、今では利用者の方々を救う力になっているように、KBCでは過去のどんな挫折も、異業種での経験も、未来の可能性を広げる「あなただけの強み」に変わります。
当事者としての痛みを自分事として捉える共感力とビジネスパーソンとして培ってきた、ファクトとロジックに基づく課題解決。
この2つが掛け合わさるからこそ、私たちは一人ひとりの人生に徹底的に伴走し、確かな一歩を支えることができます。 私たちが求めているのは、他の誰のものでもない「あなただけの経験」と、「困難を抱える人の力になりたい」という想いです。
あなたのこれまでの人生のすべてを、私たちと一緒に、新しいキャリアへ繋げていきませんか? KBCであなたにお会いできるのを、楽しみにしています。