こんにちは!池下竣紀です。
壁に掛けられた古い時計の中で一定の速さで左右に揺れ続けている振り子を眺めたことがあるでしょうか。
大きな振れ幅で揺れているときも小さく細かく揺れているときも一回往復するのにかかる時間が実はまったく同じであるという現象は物理の世界では周期の等時性と呼ばれています。
揺れ幅が大きいとそれだけ長い距離を動くことになりますがその分だけ移動するスピードが速くなり反対に揺れ幅が小さくなるとゆっくり動くため結局往復にかかる時間は変わりません。
この目に見える揺れ方の違いと内部に秘められた変わらないリズムの対比をじっくり観察してみるととても深い味わいを感じることができます。
一見すると激しく動いているように見える瞬間も静かに小さく動いている瞬間も裏側では同じ一定の時を正確に刻み続けているのです。
私たちは日々の暮らしや仕事の中で大きな変化の波に直面して焦ってしまったり反対に変化が少なくて停滞しているように感じて不安になったりすることがあります。
しかしこの振り子の性質を自分の日常に重ね合わせてみると目に見える動きの激しさや進みの遅さに一喜一憂する必要はないのかもしれないと思えてきます。
表面的な振れ幅が大きくても小さくても自分自身の内側にある大切な価値観や歩みのペースという根本的なリズムさえしっかり保たれていれば着実に前へ進み続けることができます。
大きな波が来ているときはその勢いを活かして素早く駆け抜け静かな時期には足元を確かめながら穏やかに時を重ねていけば良いのです。
次に身近な場所で揺れる振り子を目にすることがあればその規則正しい往復運動の奥にある変わらないテンポに耳を澄ませてみてください。
外側の環境がどのように変化しても自分の中にある心地よい一定のリズムを意識することでいつでも穏やかでぶれない姿勢を取り戻すことができるはずです。