65歳になって気づいた。
気づけば、人生はあっという間でした。
高校の偏差値は52。
高校1年生で、初めての恋人ができる。
進路は、なんとなく決める。
大学は地元の私立文系。偏差値50。
奨学金を300万円借りる。
アルバイトをして、飲んで、遊ぶ。
この先の人生については、別に何も考えていない。
大学を卒業して、
従業員300人くらいの会社に入る。
初任給23万円。手取り18万円。
家賃6万3000円の1K。
恋人とは、マッチングアプリで出会う。
1ヶ月に自分が自由に使えるお金は4万円くらい。
飲み会は月に2回。
そのうち1回は会社の付き合い。
別に行きたいわけではない。
睡眠時間は6時間半。
夜はSNSや動画をなんとなく見ながら寝落ちする。
31歳で結婚。
婚約指輪を買って、結婚式を挙げる。
32歳で1人目。
34歳で2人目の子どもが生まれる。
38歳。
3500万円の家を35年ローンで買う。
50歳。
親の介護が始まる。
仕事と、子どもと、親。
自分のために使える時間は、ほとんどない。
身体も少しずつ疲れやすくなってくる。
65歳。
退職。
退職金の多くは、まだ残っている家のローンへ。
コツコツ貯めてきた貯金が800万円。
年金は夫婦合わせて月25万円。
今さら何か新しいことを始めようと思っても、
体力も、お金も、
若い頃ほど自由にはならない。
孫に会えるのは年に数回。
朝、1人で散歩をする。
昼に病院へ行く。
帰りにスーパーで安くなったお惣菜を買う。
ご飯を食べて、寝る。
そんな毎日が、
ここから20年続く。
85歳で死ぬ。
葬式に来てくれたのは、30人ほど。