AI画像生成をチーム制作に入れる前に、私たちが決めた入力ルール
Pinterest向けの縦長ビジュアルを例に、プロンプト、参照画像、見直しログをチームでそろえるための小さな運用メモです。
AI画像生成を制作フローに入れるとき、最初に考えたのは「どのツールを使うか」ではありませんでした。先に必要だったのは、チーム内で同じ基準で試せる入力ルールでした。
特にPinterest Pinのような縦長画像は、見た目の印象だけで判断すると振り返りが難しくなります。なぜ余白が足りなかったのか、なぜ文字が読みづらくなったのか、なぜ被写体が小さく見えたのか。生成後に話し合うためには、生成前の条件を残しておく必要があります。
きっかけは「同じ失敗を何度もしている」ことでした
画像生成を試し始めた頃、チーム内ではそれぞれが違う書き方でプロンプトを作っていました。ある人は雰囲気を中心に書き、別の人は被写体だけを書き、また別の人は参照画像にほとんど任せていました。
その結果、生成結果を比べても、どの条件が効いたのか分かりにくくなりました。そこで、Pinterest向けの縦長画像を例に、最低限そろえる入力項目を決めました。
項目チームで見る理由
主役
何を一番大きく見せるかをそろえるため
余白
見出しや説明文を入れる可能性を残すため
構図
縦長画像として使えるかを先に確認するため
避けたい要素
架空ロゴ、読めない小文字、不要な人物などを減らすため
プロンプトは「完成イメージ」ではなく「共有メモ」にする
プロンプトを個人の感覚だけで書くと、あとから他のメンバーが修正しにくくなります。そこで、私たちはプロンプトを完成イメージではなく、共有メモとして読むようにしました。
vertical Pinterest pin, one ceramic coffee cup, warm morning light, neutral background, large blank area at the top, product in the lower third, no fake logo, no unreadable small text
この短い例でも、主役、光、背景、余白、避けたい要素が分かれています。出力が期待とずれた場合でも、「余白を増やす」「主役を大きくする」「文字を禁止する」といった次の修正に進みやすくなります。
生成ツールは、比較できる状態で使う
確認用の画面として、UGC MakerのPinterest Pin Generatorページを見ました。
プロンプト入力、画像アップロード、生成履歴など、Pinterest向け画像を試すための要素があるため、チームで入力整理を考える参考になりました。ただし、この記事の主題は特定サービスの評価ではありません。どの画像生成ツールを使う場合でも、比較できる状態を作ることが大切だと考えています。
私たちが見るのは、画面の派手さではなく、次の情報を記録できるかどうかです。
- 使ったプロンプト
- 参照画像の枚数と形式
- 生成後に残した見直しメモ
- 次に変更する入力条件
生成後の会話を残す
AI画像生成では、最初の出力がそのまま使えるとは限りません。むしろ、チームで使うなら「なぜ使わなかったか」も大切な記録になります。
記録すること例
Prompt version
prompt-v1, prompt-v2
参照画像
商品写真1枚、雰囲気画像1枚
良かった点
主役は見やすい、色は目的に近い
直す点
余白が足りない、小さい文字が出た
次の操作
プロンプト修正、参照画像削除、生成停止
このような記録があると、担当者が変わっても、なぜその画像を採用したのか、なぜ別案にしたのかを説明しやすくなります。
採用広報やチーム発信で使うときに気をつけること
Wantedlyに載せるストーリーは、チームの考え方や働き方を伝える場所です。AI画像生成について書く場合も、外部ツールそのものを前面に出すより、チームとしてどう判断し、どう学びを残しているかを中心にしたほうが読み手に伝わりやすくなります。
私たちは、公開前に次の点を確認するようにしています。
- 画像が本文の内容と矛盾していないか
- 実在の人物やブランドのように見える要素がないか
- 生成物であることを必要に応じて説明できるか
- チームの制作プロセスとして読める内容になっているか
まとめ
AI画像生成をチーム制作に入れるとき、最初に必要なのは派手な成果物ではなく、入力と見直しのルールでした。Pinterest向けの縦長画像を例にすると、主役、余白、構図、避けたい要素を先にそろえるだけで、生成後の会話がかなり進めやすくなります。
ツールを使う前に、チームで何を記録するかを決める。小さなことですが、AIを制作フローに自然に入れるための土台になると感じています。