生成AI活用法脳トレ 2問目
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【2問目】「忙しい」を疑え。人間の心理から仕掛ける、AI×行動変容
前回の脳トレで「課題の因数分解」を学んだ私に、ChatGPTから第2問目が突きつけられました。
今回のお題は、前回よりも一段と難易度の高い「人間の行動変容」に関するテーマです。
【お題:スポーツジムの退会率低下】
入会者は多いものの、3ヶ月以内の退会率が高いスポーツジム。
多くの会員が「忙しくて行かなくなった」と言って辞めていく。
生成AIを活用して退会率を下げる施策を考えてください。
ユーザーの言葉を鵜呑みにせず、本音を見抜く
「忙しくてジムに行けない」という退会理由を見たとき、私はふと疑問を抱きました。「本当に『時間がない』だけなのだろうか? 本音は、行くのが面倒くさくなったり、生活の中での優先順位が下がったりしただけではないか」と考えたのです。
そこで私は、ジムに「行かないと損をする」というネガティブな発想から、「行くと得をする」というポジティブな仕組みへの転換を提案しました。
具体的には、専用アプリの中で「AIパーソナルトレーナー」を構築するアイデアです。
会員の年齢や体型、生活習慣に合わせて個別の目標を設定し、達成度合いやその日の体調、疲れ具合に応じて柔軟に目標を調整してくれます。
さらに、トレーニング内容に応じてポイントが貯まり、連動してアプリ内のキャラクターが成長し、運動中に応援してくれるといった「ゲーミフィケーション(ゲーム要素の取り入れ)」の要素も盛り込みました。
ChatGPTからのフィードバックと、面接官を唸らせる「逆転の切り返し」
この提案に対してChatGPTは、「『忙しい』を疑って顧客の行動設計に落とし込めている点が素晴らしい!」と高く評価してくれました。
その上で、実務視点としてさらに2つの武器を授けてくれました。
- AIだからこそできる「個別最適化」の強調
(例:「今週は残業が続いているようなので、15分だけの軽いメニューに変えましょう」といった、生活に寄り添った声かけ) - データを用いた「退会予測」
(例:来館頻度の低下やアプリの未起動から退会リスクの高い会員を検知し、AIが先回りしてアプローチする)
ここで、ChatGPTからさらに意地悪な「追撃質問」が飛んできました。
「面白いですね。ただ、会員の平均年齢が65歳で、アプリをほとんど使わないとしたらどうしますか?」
一般的な面接であれば、「AIの会社なのだから、何がなんでもAIを使った施策を答えなければ」と焦るところです。
しかし、私はあえてこう答えました。 「スマホを本当に使わない層なら、IT戦略は一度諦めます。予算がもったいないので、紙のスタンプカードを導入します」
目的は「アプリの導入」ではなく、あくまで「退会率の低下」です。ユーザーが使わない技術に固執するシチュエーションこそ、あえて「AIを使わない」という判断をすることの重要性を提示しました。さらに、「今の65歳はスマホを触る人も多いはず。まずは100人など少人数にSMSを送って、実際に使うかどうか『小さく試して判断する』のが実務的です」と付け加えました。
脳トレを終えて:私の強みは「人間を見る力」
今回のセッションを通じて、ChatGPTからとても嬉しい言葉をもらいました。
「あなたの強みは、最新のAI機能を100個知っていることではなく、**『人間の行動を観察して、その上でAIを使う人』**であること」
市役所のお題では「たらい回しにされる住民の怒り」を想像し、ジムのお題では「『忙しい』の裏にある優先順位の低下」を見抜く。技術を主役にするのではなく、常に「人」を中心に置いて施策を考えること。これこそが、私の持ち味なのだと気づかされました。
「AIで何ができるか」を理解した上で、「ユーザーは本当にそれを望んでいるか?」を問い直す。
実務に直結する強力な型が、少しずつ自分の中に定着していく手応えを感じています。
(3問目へ続く)