先日、ある地域おこし協力隊の募集ページを見ていた。
仕事内容を読む前に、メイン画像で手が止まった。
古びた部屋。
窓の外には草木。
室内には、古いテレビが一台。
ホラー映画のセットとしては、なかなかの完成度だ。
あとは、貞子の出番を待つだけだ。
仕事を探していたのに、脳内ではホラー映画の予告編が始まっていた。
本文を読むと、使われていない地域資源を生かす仕事だと分かった。
古い家も、活動内容に関係している。
画像と仕事のつながりは、理解できた。
ただ、最初に目に入ったのは、荒れた現状だった。
参加したら、何をつくれるのか。
そこは、本文を読みながら自分で想像する必要があった。
改修後のイメージも、少し添えてみたらどうだろう。
まだ工事が始まっていなくても、使い方の可能性は図で示せる。
AIでつくる方法もある。
構想を示す画像なら、「改修イメージ・未実施」と明記する。
頭の中の番組を、そろそろ切り替えたい。
ホラー映画から、リフォーム番組へ。
説明用の架空事例です。改修後の画像は、実際の完成写真ではなく、構想を示すイメージです。
そんなことを考えながら、空き家や古民家のDIY動画を発信する三つのチャンネルのサムネイルを見比べてみた。
DIYLOGの和室改修は、私が期待していた見せ方に近い。
施工前の和室と、改修後のリビングが並んでいる。
変化が、一目で分かる。
すると、途中が気になってくる。
どこを壊したのか。
どれだけ手間がかかったのか。
うまくいかない場面は、なかったのか。
改修には、お金も手間もかかる。
その苦労も含めて、動画の見どころになると思う。
一方、ドアを自作する回のサムネイルには、完成したドアが写っている。
何を作ったのかは、すぐ分かる。
ただ、私には少し物足りなかった。
ドアは完成している。
でも、作る面白さは、ドアの向こうに隠れている気がした。
私なら、木を切る手元と、完成したドアを組み合わせてみたい。
「自作」の途中が見えたほうが、私は続きを見たくなる。
同じ完成品でも、ポレポレDIYのカウンターは、印象が違った。
カウンターだけでなく、周りの空間まで目に入る。
完成後の使い方も、想像しやすい。
費用に触れるコピーもある。
どう作ったのか。
いくらかかったのか。
二つとも知りたくなる。
床を張り替える回でも、似たことを考えた。
完成した部屋はきれいだ。
ただ、私には物件紹介の写真にも見えた。
施工前後を並べる。
あるいは、床にしゃがんで作業している人を見せる。
私なら、まずその二案を試したい。
そのほうが、この動画で何をしたのか、つかみやすい気がする。
そらゆめ さとがえりのサムネイルでは、文字と人物の使い方が印象に残った。
単管パイプの収納棚では、人物が成果を見せている。
ガレージテントでは、価格と「買ってどうだったか」が気になる。
大きな文字で要点がつかめて、人物の動きにも勢いがある。
「やりました!」という達成感が、画面からはみ出しそうだ。
こちらまで、「何ができたの?」と気になってしまう。
どこに注目すればいいか、すぐ分かる。
ただ、私の「好き」と、視聴者の「見たい」が同じとは限らない。
ここからは、好みを仮説にして、テストできる形にする。
たとえば、空き家の物置部屋を片づけ、使える部屋へ改修する動画を想定する。
施工前、作業中、今回の成果までを収めた一本の動画だ。
私なら、三種類のサムネイルを用意する。
A:課題を見せる。
作業前の荒れた状態を使う。
「ここ、本当に片づくの?」
と、先が気になる案だ。
B:成果を見せる。
今回の動画で、実際にできたものを使う。
必要なら、施工前後を並べる。
「こんなに変わったの?」
と、変化に興味を持ってもらう案だ。
C:作業を見せる。
人物が、具体的な作業をしている場面を使う。
「どうやって作ったんだろう?」
と、工程が気になる案だ。
どの案も、動画内で実際に扱う場面を使う。
画像を見て期待した内容が、動画にもきちんと出てくるようにする。
架空の事例を使った三つの案です。
テストでは、動画とタイトルを固定する。
同じ動画に三つの候補を用意し、サムネイルを比較する。
YouTubeの公式説明によると、利用条件を満たす通常の動画では、最大三種類のサムネイルをテストできる。
三案は同じ期間にテストされ、総再生時間のシェアをもとに評価される。
つまり、クリックしてもらった先まで考える必要がある。
改修の変化で興味を引くなら、動画でも、その変化をきちんと見せる。
判断の中心に置くのは、テストのレポートだ。
動画全体のクリック率、視聴者維持率、流入元も確認する。
これらは、テスト結果を理解するための参考情報として見る。
クリック率に関する公式説明でも、視聴者や流入元の違いで数値が変わることが示されている。
数字が動いたからといって、すぐにサムネイルの手柄にはできない。
差がはっきりしなければ、「明確な差は出なかった」。
表示回数が足りなければ、「判断保留」。
無理に勝者を決めず、そのまま記録する。
結果が曖昧なうちに、表彰台を用意しなくてもいい。
最初に比べるのは、画像とコピーを組み合わせた三つの案だ。
どれかが勝っても、それは今回の動画と視聴者に対する結果。
「人物を入れれば伸びる」とまでは言えない。
次は、その案をもとに、文字など一つの要素だけ変えてみる。
私は、施工前後の比較や、作業中の画像が好きだ。
その好みは、仮説を立てるきっかけになる。
視聴者も同じように感じるかは、テストで確かめたい。
この三枚が並んでいたら、あなたはどれを先にクリックしますか?