3年間、つけ麺屋で副店長をしていました。営業管理、シフト作成、食材と備品の発注、設備の対応、日報、アルバイトの管理と教育。店舗運営のすべてを担当していました。
その中で、毎回いちばん時間を持っていかれたのがシフトでした。
希望はLINEで集まってきます。バラバラの形式で、バラバラのタイミングで。それを見ながら表を組む。組み上がったら、その表を写真に撮ってLINEに流す。誰かが「その日は入れません」と言ってくる。直す。また写真を撮って流す。休みの日に「自分いつ入ってましたっけ」と連絡が来る。また写真を送る。
とにかくアナログでした。
慣れれば早くはなります。でも、慣れても構造は変わりません。写真は、撮った瞬間から古くなるからです。どれが最新なのか、送った本人にしか分からない。
自分で作った
そもそも、外注という発想が会社にありませんでした。予算がないというより、仕組みを誰かに相談するという習慣自体がなかった。何かあれば自分たちでなんとかする、という会社でした。
シフト表も、それぞれが各自でExcelを開いて作っていました。セルに線を引いて枠にする、昔ながらのものです。それ以上のことをできる人はいませんでした。
既製のシフトアプリも見ましたが、うちの店には合いませんでした。アルバイトが多国籍だったからです。日本語だけの画面では、そもそも使ってもらえません。
ないなら作ればいい、と思いました。
入れた機能は多くありません。アルバイトが希望をアプリから入力する。副店長が権限を持って表を作り、公開する。全員がアプリでいつでも最新を確認できる。そして、言語を切り替えられる。
欲しかったのは高機能なシステムではなく、「LINEと写真を挟まないこと」でした。開発には Antigravity を使っています。エンジニアではないので、作りたいものを言葉で書いて、動くまで直す、という進め方でした。
変わったこと
集めるのも、組むのも、共有するのも、すべてアプリの中で完結するようになりました。共有は「アプリを見てもらうだけ」です。
そして、アルバイトが喜んで使ってくれました。これがいちばん効きました。どれだけ良い仕組みを作っても、現場が使わなければ元に戻ります。言語を切り替えられるようにしたことが、そこを越えさせたと思っています。
大きかったのは、「今どうなっているか」を全員が同じ場所で見られるようになったことです。ズレが起きなくなれば、ズレを直す仕事も消えます。
なぜこの話を書いたか
いま私は映像制作を仕事にしています。2026年8月に店を離れ、9月からは専念します。
一見すると関係のない経歴に見えると思います。でも私は、この2つは同じことをやっていると思っています。現場で何が面倒なのかを見つけて、道具を組み合わせて、それを消す。
動画制作でも同じです。AIツールを単体で使うことには、あまり関心がありません。Premiere Pro に Codex を連携させたり、自社チャンネルの制作フローに Claude Code を組み込んだり、目的に応じて組み合わせて品質と速度を上げる。そこが面白いと思っています。
2024年8月から動画編集を始めて、いまは累計約300本。うち約200本はクライアント案件です。自社でもYouTubeチャンネルを運営していて、企画・台本・素材生成・音声・編集・投稿・運用まで一人で通しています。最高再生数は約2,200回で、視聴データを見ながら企画と制作フローを直し続けています。
編集だけをやる人ではなく、制作の仕組みごと引き受けられる人でありたいと思っています。
業務委託を中心に、AIを活用した動画編集・コンテンツ制作の案件を探しています。短期的な編集作業だけでなく、素材生成、音声制作、制作フローの改善までご一緒できます。