デザインのワークフローはどう変える
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AIによりワークフローはどう変わっていくのだろうか?
いや、どのように変えていかなくてはいけないのか!
実際問題、これは雇われる人にとっても、採用する人にとってもかなり重要な問題になって来ると思います。
それをウェブサイトを例に考えてみたいと思います。
目次
従来のウェブサイトデザインのワークフロー
AIを活用したウェブサイトデザインのワークフロー
ヒアリング・要件定義・サイト構成案
デザイン案作成
下層コンテンツ作成・その他実装
AI制作によって出来た余白の時間
ボトルネックが何なのか?
従来のウェブサイトデザインのワークフロー
大体10ページくらいのサイトを作る規模感までで、原稿の元になる情報はある程度用意できているとします。よくあるコーポレートサイトとします。
公開後はお知らせや実績を時々更新する感じのサイトです。
それ以上のスケールであったり、新規ビジネスで大まかにしか決まっておらず、打ち出す方向性が決まっていないようなケースではまた別のフローになると思います。
そのような場合、旧来のデザインのワークフローはだいたいこんな感じです。
- ヒアリング・要件定義
サイトの目的、ターゲット、コンバージョン(ゴール)の設定。
デザイン会社の営業さんと打ち合わせをして、ヒアリングから要件を整理していくところですね。ここでコンバージョンまで整理するのが一般的ですよね - サイトマップ・構成案作成
そのヒアリング結果を持ち帰って、分業している制作会社なら制作チームがページ構造の設計と、各ページの情報の優先順位(ワイヤーフレーム)の確定 - デザインコンセプト立案
トーン&マナー、カラーパレット、フォントの選定
場合によってはデザイン案のラフを構成案と一緒に作るかもという感じでしょうか。 - ビジュアルデザイン
デザイン作成。FigmaやXD、Illustratorなので、実際の完成形を想定したものを作成。UI(ユーザーインターフェース)制作。PC・スマホ両方の表示を考慮。 - プロトタイプ作成
デザイン案がOKになった後で、遷移やアニメーションの動きをシミュレーションし、操作感を確認。 - コーディング・実装
全部OKになった後で、デザインをHTML/CSS等で再現し、機能を持たせる。
デザイン会社によって多少差はあると思いますが、おおよそこのような流れだと思います。
では、AI以降はこれがどう変わっていくだろうか?
基本的な流れは変わりませんが、時間の使い方が大きく変わると思います。
具体的にシミュレーションしてみます。
AIを活用したウェブサイトデザインのワークフロー
ヒアリング・要件定義・サイト構成案
まず「ヒアリング・要件定義」がスタートなのは変わらないでしょう。
変らないが、この段階でまずAIが使われます。
一番AIに聞きやすいフェーズかもしれません。
乱暴にふればいいのです。
リニューアルなら、「うちの会社のウェブサイトのリニューアル案を考えて」といって現状サイトのURLを渡せばいいのです。
新規事業でも事業概要をテキストで渡して「この事業のウェブサイトをつくって」と書けば構成案か何かを提案してくれます。
この段階ではあまり細かいプロンプトは無くても大丈夫です。
素案を考えるフェーズが一番AIを乱暴に、ラフに使えます。
期待しない答えなら、何が期待外れかを書けばすぐに改善してくれます。
実はこれ、従業員にやると一番嫌がられるパターンです。
こころのなかで「最初っから言ってよ」と思われるやつですw
さて、ここでわれわれデザイナー的にはとても重要な問題が沸き起こります。
要件定義からサイト構成案までをAIと相談しながら作れるわけですが、もしある程度ウェブサイトについて判断できる人なら、専門家を交えずに社内で作れてしまえます。
営業さんがヒアリングして持ち帰って整理して構成案を作る、というフローではなくなります。
もちろん、作るサイトの規模感が異なれば整理する情報量の問題であったり、部門間の調整であったり、作るべきサイトの構造であったり、オンラインでヒアリングしながらその横でプロンプトを動かして、ヒアリング終了時には構成案が出来ている。
という事も十分考えれます。
デザイン案作成
つぎにデザインコンセプトからビジュアルデザイン、プロトタイプという流れ。
この流れ自体も変わりませんが、これも一気にAIを使ってできます。
デザインコンセプトを考えたらそれからビジュアルデザインを動き込みでコーディングまで一気につくれます。
一旦動かないデザインを確認して、というフローが無くなります。
この段階で、結構実装段階のコーディングもできます。
これは従来のデザイン制作のフローでは考えられない工程にです。
なぜなら、コーディングのコストがかかるからです。
もしデザイン案が没になり、全く違うデザインになればコーディングも一からやり直しです。えらくコストがかかることになります。
ですが、AIさんは制限内なら何度でも粛々と作業をしてくれます。
実際に作ってみて、気に入らなければもう一度作ればいい、となります
下層コンテンツ作成・その他実装
そこでいったんデザインをフィックスして、下層の作成に取り掛かります。
まだ私もいろいろ迷っていますが、おそらくこの工程が合理的だろうと思っています。
この下層の作成も10ページ規模ならノーコードで作るのが良いと思います。
基本的なトップページの作成と同じ方法で、原稿をベースにAIにデザインとコーディングを一気にさせる方法です。
ただし、WordpressなどCMSを実装したりは一気にAIつくるよりかは、部分的にAIで作りながら、基本は人力でコードを書いたほうがいいと思います。
これはウェブサイトならではなのですが、ウェブサイトは一度作れば数年は運営する前提になりますので、修正対応を考慮してここは人手をいれておく方が良いと思います。
ただし、これも数年使う棟従来の考えならではですが。
AI制作によって出来た余白の時間
この作り方の場合、1サイトを作る労力が大幅に削減されます。
では、削減された分を何に活用するのか?
ひとつはサイト構成を作り込むという方向です。
上の例では簡単に短時間で作る方向で整理しましたが、サイト構成をもっと考えていく時間に使って、ウェブで個別のユーザー層向けの情報を厚くしてもいいかもしれません。
Q&Aを作り込んでもいいかもしれません。(これおススメです)
ウェブの情報を厚くしていく方向から得られるメリットはたくさんあります。
そのメリットを具体的に考えていく事に時間を使えれば、単に時間削減、コスト削減にとどまらない新しい展開ができるかもしれません。
逆に言えば、いままで時間が無くてできなかった事、人手が無くてできなかった事、予算が足りなくて出来なかった事にチャレンジできる可能性があるという事です。
毎年サイトをリニューアルする。
季節ごとにサイトをリニューアルする。
もちろん、そういったことが効果がある業種でという事ですが、そんなことも可能になります。
大手の企業がしているように、一般消費者向けと法人向けで大きくデザインを変えるとか、エリアで変えるとか、サービスごとに違うデザインを採用するとか、アイデア次第で色々な展開が考えられます。
ボトルネックが何なのか?
結局ワークフローを変えると一言で言っても、それが単にコスト削減になるだけではなく、隠れたボトルネックの解消んになるかもしれません。
コストが要因で出来なかった事が出来るようになるとも考えられます。
そのコストには人手も含まれます。
営業マンがヒアリングに行って、帰ってきてスタッフと打ち合わせして、資料を作る時間から解放されたら、その時間で何をするのか?
従来時間が足りないことがボトルネックになっていて出来なかった事ななんなのか?
われわれデザイナーも従来のコスト感覚での最適化をしてきています。
ウェブ業界は歴史の浅い業界で、しかも環境が常に変わってきて、コスト感も常に変わっているような業界ですが、それでもこのAIは常識破りな大きな変化をもたらします。
グラフィックなどのデザインの分野も例外ではありません。
「誰がデザインを担当するのか」と言った根本的なところにまで影響するほどの変化です。ですからわれわれデザイナーも、従来のワークフローで物事を考えてそのワークフローの時短をAIでしようと発送しては、十分AIを活用できないと思っています。
ボトルネックななんだったのか?
これを考えていかないといけないと思っています。