写真は「引き算」の表現でもある
こんにちは。
写真家 日暮親徳 として活動しながら、クリエイティブディレクターとして仕事をしています。
写真を始めた頃は、とにかく多くのものを写そうとしていました。
きれいな空。
印象的な建物。
行き交う人々。
目の前にある魅力を、できるだけたくさんフレームの中に入れようとしていた気がします。
でも写真を撮り続けていると、少し考え方が変わってきました。
大切なのは、「何を入れるか」だけではなく、「何を入れないか」でもある。
余計なものを外す。
少し視点を変える。
あえて余白を残す。
そうすることで、本当に見せたいものが浮かび上がってくることがあります。
街を歩いていても同じです。
たくさんの情報がある中で、どこに目を向けるのか。
何を選び、何を見送るのか。
その選択によって、見える景色は大きく変わります。
クリエイティブの仕事でも、情報を増やすことより整理することの方が難しい場合があります。
アイデアを足していくのではなく、本質だけを残す。
その作業は、写真の感覚とよく似ています。良い写真は、必ずしも多くを語りません。
少ない要素だからこそ、見る人の想像が広がる。
写真を撮ることは、「選ぶ力」を鍛えることなのかもしれません。