プロジェクト概要
これは、オリジナルアニメーションIP「Rynn & Leon」の企画開発プロジェクトです。
一つのキャラクターを制作するだけではなく、キャラクターの性格、背景、世界観、ストーリーまで設計し、長く展開できるIPコンテンツの開発を目指しました。
制作時間や制作規模の関係で、完成したアニメーション作品まで制作することはできませんでしたが、キャラクターデザイン、ストーリー構成、絵コンテ制作、映像表現設計など、アニメーション制作に必要な初期開発工程に取り組みました。
制作背景・企画意図
私は、単なる一枚のイラスト制作ではなく、キャラクターや物語が長く成長していくコンテンツ制作に魅力を感じています。
このプロジェクトでは、「もし異なる環境で生きる二つの生命が出会ったら、どのような物語が生まれるのか」という発想から、キャラクター同士の関係性を中心に物語を構築しました。
キャラクターの魅力をデザインだけで表現するのではなく、行動や感情の変化を通して伝えることを意識しました。
キャラクターデザイン
Rynn(リン)放浪する青い猫
街をさまよう孤独な野良猫。
長い間、食べ物を見つけることができず、生きるために必死で日々を過ごしています。
警戒心が強く、不器用な性格ですが、本当は優しい心を持っています。
物語の中で、Leonとの出会いを通じて、「奪うこと」だけではなく、「守ること」の意味を少しずつ理解していきます。
キャラクターデザインでは、野生的な雰囲気と孤独感を表現しながら、表情や仕草の中に隠された優しさが伝わるように設計しました。
Leon(レオン)研究室で暮らす白いネズミ
研究室で暮らす小さな白いネズミ。
生まれてから研究室の中で生活しているため、外の世界や猫という存在を知りません。
好奇心が強く、小さな体ながらも周囲をよく観察し、困っている相手を放っておけない優しい性格を持っています。
突然現れたRynnに対して恐怖や敵意を抱くことなく、目の前で起きている危機を解決しようと行動します。
キャラクターデザインでは、「小さな体」と「大きな勇気」の対比を意識し、親しみやすさと生命力を表現しました。
プロップデザイン(道具设计)
物語の舞台となる研究室は、RynnとLeonが出会う重要な場所として設計しました。
閉ざされた人工的な空間の中に、小さな生命のドラマが生まれることを意識し、研究室の構造、光の入り方、家具や実験設備の配置まで設定しました。
特に、夜の静かな研究室と火災が発生した緊張感のある空間の変化を通して、物語の感情や演出をより強く伝えられるようにデザインしました。
物語を支える重要な道具として、実験室内の小物や設備をデザインしました。
アルコールランプ、水入れ、ケージ、実験器具など、ストーリー展開に関わるアイテムについて、それぞれの役割や使用シーンを考えながら設計しました。
特に、アルコールランプと水入れは、物語の危機と二匹の関係性の変化を生み出す重要な要素として、画面内での見え方や配置まで意識しました。
ストーリー概要
空腹に耐えながら街をさまよっていた野良猫「Rynn」は、食べ物を探すため、ある夜、一つの研究室へ忍び込みます。
そこで出会ったのは、研究室の中で静かに暮らす小さな白いネズミ「Leon」でした。
Rynnは、眠っているLeonへゆっくりと近づいていきます。
しかし、二匹の偶然の出会いは、思いもよらない方向へ進んでいきます。
一匹は、生きるために行動する猫。
もう一匹は、何が起きているのかも分からないまま、目の前の命を助けようとする小さなネズミ。
性格も立場も正反対の二匹は、なぜか同じ危機に巻き込まれることになります。
……この先、一体どうなってしまうのか。
説明するより、ストーリーボードを見ていただいた方が早そうです。
この作品では、単純な「猫とネズミの友情物語」ではなく、異なる環境で生きる二つの存在が、偶然の出来事を通じて少しずつ理解し合っていく過程を描きました。
RynnとLeonは、最初から仲間だったわけではありません。
一方は生きるために行動し、もう一方は何も知らないまま目の前の命に手を差し伸べる。
そんな正反対の二匹だからこそ生まれる関係性に魅力を感じ、この物語を制作しました。
このプロジェクトでは、キャラクターデザインから世界観設定、ストーリー構成、絵コンテ制作まで、一つのIPを形にしていくための初期設計に取り組みました。
今後も、キャラクターの魅力と物語の力を組み合わせながら、人の記憶に残るコンテンツ制作に挑戦していきたいと考えています。