陶芸家の私が、AIを毎日使い倒している理由
「陶芸家がAI?」と思った人、正直だと思う。私もそう思っていた。
土をこねて、窯で焼く。何百年も変わらない仕事だ。デジタルとは最も遠い場所にいると思っていた。
でも今、私の作業台の隣にはスマホがあって、Claudeと話しながら仕事をしている。
きっかけは「転職活動の自動化」だった
陶芸だけでは食えない。正直にそう思って、去年から転職活動を始めた。100社近くの求人を調べながら、同じ作業を何度も繰り返していることに気づいた。求人を読んで、メモして、比較して。人間がやるには非効率すぎる。
だったらAIに任せよう。Make・Notion API・Groq APIを組み合わせて、求人URLをクリックするだけでAIが情報を解析してNotionに自動登録するシステムを自分で作った。コードは一行も書いていない。
これが面白かった。
AIが得意なことと、私が得意なことが、はっきり分かれた
AIは構造化が得意だ。情報を整理して、比較して、パターンを見つける。私がやると半日かかることを、数秒でやる。
でも、AIには「土の感触」がわからない。半磁土をベースに釉薬を136通り調合して、どの組み合わせが「赤ちゃんの肌みたいな触感」になるかを探す実験は、私にしかできない。
AIが構造を作り、私が一次情報を取りに行く。この分担が、今の私の働き方だ。
「AIに任せていいのか」という問いの立て方が、たぶん間違っている
AIと仕事をしていると、「これはAIに任せていいのか」と考える瞬間がある。でも最近、この問いの立て方自体がズレていると思い始めた。
正しい問いは「これは私がやる意味があるか」だと思う。
転職活動の情報整理に、私がいる意味はない。でも、埼玉の山の中で土をこねて、窯の前で9時間待つことに、私がいる意味はある。その体験は、AIには絶対に渡せない。
渡せないものを磨く。渡せるものは全部渡す。
それだけだと思っている。
#AIと私の仕事