数字ではなく、顔が浮かぶ仕事をしたい
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フリーランスWebデザイナーというと
「いつでも・どこでも働ける」「在宅で働ける」
ここに魅力を感じて始める人が多いと思います。
ただ、私にとって一番の魅力は、そこではありませんでした。
満員電車に乗らなくてよくなったのは、とても嬉しい。
でもそれ以上に嬉しかったのは、目的もなく時間を持て余すことがなくなったこと。
誰かのために動く目的があり、自分の意思で行動できている感覚が、何より心地よかったのです。
人と会うことは好きなので、在宅で働けるからといって一人で完結したいわけではありません。
クライアントさんやチームと一緒に、同じ方向を向いて頑張りたい。
チームをつくるのはまだ少し先かもしれませんが、そんな働き方を理想としています。
私がデザイナーになろうと思ったきっかけは、前職で社内・外注のデザイナーさんに依頼した制作物に心から感動したことでした。
自分のイメージを形にしてくれたその仕事が、とにかくかっこよかった。
そこから本業と並行してWebデザインスクールへ通いました。
商品企画や販促の仕事をしながら、夜中に課題制作をする日々。
本業でのバナーやPOP制作にも活かせたことが、素直に嬉しかったのを覚えています。
もともとフリーランスへの憧れもあり、学生時代には物販、ハンドメイド、アフィリエイトなども経験しました。
自分の行動が成果につながることは楽しかったですが、なぜか続きませんでした。
今思えば理由はシンプルで、誰かの役に立てている実感が少なかったからです。
新卒で入社したのは化粧品のOEMメーカー。
自社商品ではなく、他社様の商品をつくる仕事でした。
だからこそ、「誰かの事業の一部を支えている」という実感があり、仕事であっても純粋に嬉しかったのを覚えています。
会社ごとの考え方やコンセプトを知っていくことも楽しく、知識欲が満たされる感覚がありました。
私は、相手の考えを理解し、その人や会社の力になることに喜びを感じます。
それができる仕事が、Webデザイナーなのではないかと思いました。
最初は副業も考えましたが、本業で頭のリソースがいっぱいになってしまい、
思い切ってフリーランスとしてやっていくことを決めました。
最初の収入は、200円。
「これで仕事になるのだろうか」と絶望しつつ、
同時に200円でも嬉しいと感じた自分がいました。
これまで当たり前のようにもらっていたお給料には、もちろん及びません。
でも、「今の自分の力はこれくらいなんだ」と知れたことは、大切な経験でした。
天狗にはなりたくないし、お金の価値をちゃんと実感したかった。
前職では扱う金額も大きく、
マーケティングで戦略を考え、営業が数字を取ってくると、
どうしてもお金が「ただの数字」に見えてしまう瞬間がありました。
営業研修で初めて契約を取れたときの嬉しさは、今でも忘れません。
お客さんの顔がはっきり浮かぶ。
でも、数字が大きくなるほど、顔が浮かばなくなっていく。
それに違和感がありました。
お金をいただくこと、お給料をもらえることが当たり前になり、
それが自分の価値だと勘違いしながら生きていきたくはなかった。
もう少し、お客さんと近い距離で仕事がしたかったのだと思います。
だから今も、200円をいただいたときの気持ちを忘れずに働いています。
クライアントさんの話を聞くたびになんとかしたいと思う。
力になれることが何より嬉しい。
課題解決になるのであれば、動画編集もLINE構築もします。
必要がなければ、別の提案をすることもあります。
目的は制作物ではなく、相手の課題が解決されることだからです。
仕事を通して、誰かの挑戦を支えられる存在でありたい。
そしてその過程で、自分自身も成長し続けたい。
まだまだ未熟ですが、そんな想いを軸に、これからの働き方をつくっていきます。