SNSと安価ツールの時代になぜ現場が詰まるのかー その構造と役割の話 ー
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SNSをうまく回したい企業は増えているのに、
現場は疲弊して成果が出ないケースが本当に多いと感じます。
私は広告・映像制作の現場で長く仕事をしてきましたクリエーターです。
現在は企業側の制作運用を支援するCCM(Chief Creative Manager)として活動しています。今回は、SNS時代に制作が詰まる“あの部分”について、現場で観察してきたことをまとめました。
昨今はSNSと安価なツールの普及によって、
「誰でも映像が作れる」「無料で宣伝できる」
という期待が広がりました。
皆さんも使っていらっしゃいますか?
しかし実際には、運用を始めた企業の多くが
工数が増え → 現場が疲弊し → 成果が見えず → プロジェクトが止まる
という状態に陥っています。
私はこれまで、そのような事業者さんと数多くお会いしてきました。
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どこで詰まるのか — 観察から抽出した要因
私なりの観察では、そこにはいくつかの構造的な理由があります。
例えば、以下が代表的です。
<構造面>
・成功定義が曖昧なまま走り始める
・ステークホルダーの意思決定が揃わない
・品質基準が言語化されない
<文化・運用面>
・制作は定義前提で動くのに、事業側は仮説前提で動く
・短文文化により、ワークスロップ的依頼が増え、齟齬が発生する
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なぜ起きるのか — “悪意ではなく構造”
私は広告制作の現場に長く携わり、
大小さまざまな現場の**“詰まり”**を目にしてきました。
ここで重要なのは、原因は
スキル不足や怠慢ではなく “構造の不一致”
に起因していることです。
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そこで私は“翻訳する役割”を定義した
制作と事業の間には、言語・工程・目的・基準が異なります。
そこで私はそれらを接続するために以下のフレームをまとめました。
PDPDA
Purpose → Design → Produce → Deliver → Assess
このフレームにより、
・要件定義
・品質基準
・責任範囲
・検証基準
などを一本の線でつなぐことができます。
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市場に足りていない役割
特に以下の状況では価値が大きいと考えています。
▼ 対象シーン
・SNSを内製化したい企業
・複数チャネルを同時に運用したい企業
・制作を回すが評価基準が存在しない企業
・広告費を投入するが成果が不定義な企業
この領域はまだ担い手が少なく
私はこれを “制作を翻訳する役割” と呼んでいます。
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誰に向けた話か
これは 事業側がクリエイティブを回そうとして苦戦している企業 に向けた話です。
SNS時代のクリエイティブは 制作することより“運用し続けること”が困難 だからです。
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なぜ書いたのか
この役割の存在を 少しでも知ってもらいたいと思ったからです。
内製化や自走を志向する企業は増えており、そこで詰まっている構造を解ければ
成果はもっと出せると考えています。
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私の立ち位置
私は制作そのものだけでなく、制作工程を事業に接続する
CCM(Chief Creative Manager)
として貢献したいと考えています。