服を選ぶとき、私は手持ちの服を自由に組み合わせたいと思っています。どんな服を持っていて、どんな組み合わせができるのか。その全体を見渡せるようにしたくて、OOTDという自分用のデジタルクローゼットをつくりました。
衣服やコスメの情報を整理し、購入したものと日々の着用記録をつなげるアプリです。生活の中にある情報を整理して、自分で扱えるようにする。私の好きなことが、そのまま形になっています。
「買ったもの」に、「着た記録」をつなげる
OOTDには衣服やコスメの情報を登録でき、注文情報の取り込みや、AIを使ったタグ付けにも対応しています。色やスタイルなどの共通のタグで整理し、日々のコーディネートを記録できるようにしました。
面白いのは、購入時の情報だけで終わらないところです。同じ一着に着用記録がつながると、何回着たのか、まだ着ていない服はどれか、といったことも分かります。購入金額と着用回数から、一回着るあたりの金額を確認する機能もあります。
一度登録した服の情報を、組み合わせを考えるときにも、実際の着用を振り返るときにも使う。服の一覧と着用の記録を、別々に管理しなくて済む形にしたかったのです。
着用回数の「一回」を、どう数えるか
たとえば、同じ服を同じ日に複数回記録しても、着用回数は一回として数えます。操作した回数と、服を着た回数が混ざらないようにするためのルールです。
記録を残せば、それだけで役立つ数字になるわけではありません。何を一回と数えるかによって、あとから見えるものが変わります。こうした小さなルールまで考えるところにも、日常の道具をつくる面白さを感じます。
AIによるタグ付けは、服の情報を整理するための補助として使っています。タグを手がかりに持っているものを把握して、組み合わせは自分で考える。OOTDでは、その自由さを大切にしています。
服を選ぶ楽しみに、数字や仕組みを使う
開発にはAIを大きく活用しています。服をどう管理したいか、どう使いたいかという自分の希望を出発点に、具体的な実装や技術面ではAIの助けを借りています。
OOTDは、自分の衣服を整理し、組み合わせや着用を記録するための道具です。着用回数や一回あたりの金額を見ることもできますが、私が最初にほしかったのは、手持ちの服を見渡して、自由に組み合わせられる感覚でした。
数字や仕組みを考えることと、服を選ぶ楽しさが、一つのアプリの中でつながっている。そんなところが、このプロジェクトを気に入っている理由です。
作品の概要は、個人サイトにもまとめています。