<間和史>「伝わる動画」と「伝わらない動画」の違いは、企画段階で決まっている
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フリーランスとして動画制作の相談を受けていると、
「編集でなんとかならないですか?」という言葉をよくいただきます。
ですが、10年この仕事を続けてきて断言できるのは、
“伝わる動画かどうかは、撮る前の企画段階でほぼ決まっている” ということです。
動画は、編集でいくら綺麗に整えても、「軸」がなければ届きません。
どんなに豪華な演出をしても、視聴者の心には残らない。
逆に、シンプルでも「伝えるべき価値」が一本通っていれば、人は必ず振り向きます。
■ 企画で決めるべき“3つの核”
僕が企画段階で必ずクライアントと固めるのは、この3つです。
- 誰に向けた動画なのか
ターゲットが曖昧だと、メッセージはにごります。 - 何を感じてほしいのか
情報ではなく「感情」を設計することが、伝わる動画の本質です。 - 動画が果たす役割は何か
認知なのか、信頼構築なのか、行動喚起なのか。
これを決めずに撮影すると、方向性がバラバラになります。
企画段階でここが固まると、撮影も編集も迷いがなくなり、
結果として制作スピードもクオリティも上がります。
■ フリーランスの僕が大切にしていること
クライアントと対話しながら、“言語化されていない思い”を引き出すこと。
これが僕の役割だと思っています。
言葉になっていない想いこそ、動画が伝えるべきエッセンスだからです。
動画制作は「技術の仕事」に見えて、実は「コミュニケーションの仕事」
誰の心に届けたいのか。どんな感情を残したいのか。
企画でそれが決まった瞬間、動画はすでに半分完成しています。