大藏(大蔵)陽平:移動時間は思考のゴールデンタイム|旅と仕事の相乗効果
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フリーランスとして働いていると、仕事場所が毎日同じとは限りません。
カフェでコードを書く日もあれば、クライアント先に向かう新幹線の中で
設計書を考える日もあります。
そんな「移動時間」が、いつの間にか僕にとって最も頭が整理される時間になりました。
パソコンの前に座ると、どうしても「手を動かすこと」に意識が向きます。
しかし、移動中はキーボードを打てない。
だからこそ、“考えるだけの時間”が自然と生まれるのです。
画面から離れると、タスクの優先順位や、設計上のボトルネック、
進め方の課題がクリアに見えてくる。
コードを書く前に、考える余白を持つことで、開発の質は確実に上がりました。
また、移動中に得られるインスピレーションもあります。
車窓の風景や知らない土地の空気が、普段のルーチンでは出てこない発想をくれる。
以前、旅先のカフェでふと思いついたアーキテクチャ設計が、
のちにプロジェクト全体の安定化につながったこともありました。
「旅」と「仕事」は相反するもののようでいて、実はとても近い。
どちらも、未知のものに触れ、最適解を探すという点で似ています。
今では、移動時間を“オフ”ではなく“リズムを整えるオンの時間”として捉えています。
画面から離れる勇気が、より良いアウトプットを生む。
そう信じて、これからも旅するように働いていこうと思います。