【研究を変えた、AIの一行】~生成AI×Pythonで見つけた効率化の可能性~
【内容】
新卒研究者が挑んだ“結晶粒径自動解析ツール”開発。
【きっかけ】
非鉄金属メーカーの研究職として、銅合金の開発に携わっています。
日々の業務の中で、顕微鏡画像から結晶粒径を測定する作業に多くの時間を使っていました。
「この工程をAIで自動化できたら、もっと研究に集中できるのでは?」
そう思い立ち、生成AIとPythonを活用した自動解析ツールの開発に挑戦しました。
【Before|従来の課題】
- 画像を手作業で測定し、誤差や再現性に課題
- 測定ごとに時間がかかり、研究効率が低下
この繰り返しを、どうにかしたいと思いました。
【AI解析|取り組み】
生成AI(ChatGPT)に協力してもらいながら、
Python(OpenCV・NumPy)を使って結晶粒径を自動算出するコードを構築。
結果をExcelに自動出力できるようにし、データ整理も効率化しました。
完璧ではなくても、“仕組みとして再現できること”に価値を感じました。
【After|成果と学び】
- 測定作業時間を約80%削減
- 再現性を一定水準まで向上
- 研究者の負担軽減に貢献
AIを導入することで、「人にしかできない考察」に時間を使えるようになりました。
AIは、人の仕事を奪うのではなく支える力だと実感しています。
【今後の展望】
今後はAIとデータ活用の知見をさらに深め、
研究現場や社会の中で“技術が人を助ける仕組み”をつくっていきたいです。
京都や奈良など、ものづくりと技術が交わる場所で成長を続けたいと思っています。
【メッセージ】
AIは人を支える力。
現場の知恵とテクノロジーをつなぎ、研究をより豊かにしていきたい。