" 好き " を原動力に働ける世界をつくる
目次
「“好き”という感情に、人生を導かれて」
「組織の中で、“想い”が文化を動かす瞬間を見た」
「音楽とデジタルのあいだで、“好き”を可視化する仕事」
「“好き”を信じる人と、一緒に未来をつくりたい」
「“好き”という感情に、人生を導かれて」
僕の原点は、学生時代に夢中になっていたアイドルのファンコミュニティにあります。
当時の僕は、いわゆる“アイドルオタク”でした。でもその中で見た景色は、ただの趣味の世界ではなく、人の「好き」という感情がどれほどのエネルギーを持つかを教えてくれるものでした。
強いコミュニティには、共通の目的と、共に動く意思、そして絶え間ないコミュニケーションがある。
アイドルが「こうなりたい」と明確に夢を言語化し、それをファンと共有することで共通の目的が生まれる。
それに共鳴したファンは、自分にできることを考え、仲間と知恵を出し合い、行動を起こす。
僕もその当事者でした。
ライブを企画したり、応援企画を立ち上げたり、ファン同士が協力して“推し”の目標を実現しようと動く。
その一体感と無敵感、居場所を感じる心地よさは、今でも忘れられません。
好きだから頑張れる。
好きだから人とつながれる。
そんな経験を通じて、「好き」という感情が経済も文化も動かす原動力になると実感しました。
そして、“好き”をまっすぐに言える社会をつくりたいと思うようになりました。
好きなことを好きと表現でき、それを否定せずに応援し合える世界──。
その連鎖が、社会を少しずつ前に進める力になると信じています。
「組織の中で、“想い”が文化を動かす瞬間を見た」
社会人になってからは、イベント制作を経て、企業のインナーブランディング領域に携わりました。
クライアント企業の経営層や人事・広報の責任者たちと対話を重ねながら、その会社のミッション・ビジョン・バリュー(MVV)を社内に浸透させるプロジェクトを数多く支援してきました。
印象に残っているのは、社員が自分の「好き」や「得意」と、会社の目指す方向が繋がった瞬間の変化です。
自分の目の前の業務を“好き”でやっている人が、それを会社のMVVと接続して理解できた時、
「この仕事が会社の未来を支えているんだ」と誇りを持って語れるようになる。
その姿を、クライアントの中で何度も目の当たりにしました。
人が自分の言葉で会社を語れるようになるとき、組織は強くなる。
そんな瞬間に立ち会えることが、僕にとってのやりがいでした。
一方で、想いが形にならずに消えていく場面も少なくありません。
だからこそ、もっと手触りのある、もっと“反応の見える世界”で挑戦したい。
そう思って、僕は音楽業界へと飛び込みました。
「音楽とデジタルのあいだで、“好き”を可視化する仕事」
音楽業界に転身してからは、アーティストとファンの“好き”をつなぐ仕組みづくりに挑戦しています。
アーティストが伝えたい想いをどう社会に届けるか──。
その隣で考え、寄り添い、提案できる仕事に就けたことは、本当に幸せなことだと思っています。
ただ、業界に入って気づいたのは、まだまだ“感覚”や“過去の成功体験”に依存したアプローチが多いということ。
だからこそ、僕はここにテクノロジーの力を持ち込みたいと考えました。
AIやデータを活用することで、「好き」という感情の伝わり方を再設計できるのではないか。
人の熱を代替するためではなく、“好き”をより効率よく、広く伝播させるための技術としてAIと向き合う。
そうすることで、アーティストや企業が持つ想いを、これまで届かなかった人にまで届けられる。
そんな仕組みをつくりたいと本気で思っています。
システム開発チームやエンジニアと近い距離で働く中で、
「自分だけができる」ことではなく、「仕組みとして提供できる」ことの価値に気づき始めました。
最先端のテクノロジーを活用しながら、自分が信じてきた“人の想い”をどう社会に実装するか。
今まさに、その挑戦の真ん中にいます。
「“好き”を信じる人と、一緒に未来をつくりたい」
僕は、“好き”をまっすぐに表現できる人が、世界を一歩ずつ変えていくと信じています。
好きなことに没頭できる人、探究できる人と一緒に働きたい。
「好き」が報われる瞬間を少しでも増やすこと。
それが、僕が音楽業界に身を置く理由であり、これからも追い続けたいテーマです。
好きという感情は、人を動かし、組織を強くし、社会をやさしくする。
そして、その“好き”をテクノロジーの力でより遠くへ届けること。
それが、僕の描く未来であり、この世界で果たしたいリーダーとしての役割です。