大学教授秘書、飲食店向けWeb広告の営業、医師の人材コンサルティング、そして経営企画・BizOps・BPR。
一見すると異なる領域を歩んできましたが、私のキャリアには一つの共通点があります。それは、現場の課題を見つけ、人と仕組みの両面から解決し、チームの成果を最大化することです。
現在は弁護士ドットコム株式会社で、リーガルソリューション事業本部 キャリア事業部の事業部長を務めています。弁護士・法務人材のキャリア支援と企業・法律事務所の採用支援に加え、ロースクール生や司法修習生、新卒法務人材を対象とした「プレリーガル」領域の事業開発にも取り組んでいます。
原点は、「人を理解し、前に進むための環境をつくること」
キャリアのスタートは、大学教授の秘書でした。大学ゼミの運営や卒論指導、資格セミナーの運営、心理療法・カウンセリング業務の補助などに携わりました。
ここで学んだのは、相手を理解することの大切さです。同じ言葉でも、置かれている状況や背景によって受け取り方は変わります。相手の話を聞き、考えを整理し、次の一歩を踏み出せる状態をつくる。この経験は、その後の営業やコンサルティング、組織マネジメントにもつながっています。
営業の現場で学んだ、「顧客の成果」から逆算する姿勢
次に入社したぐるなびでは、飲食店向けのWeb広告営業・集客コンサルティングを担当しました。京都の高級店を中心に、新規開拓と既存顧客のストック売上を管理し、最大9名のチームをマネジメントしました。
単に広告枠を販売するのではなく、「どうすればお店にお客様が来るのか」「どうすれば継続的な売上につながるのか」を考え続ける仕事でした。
商品を売ることをゴールにせず、顧客の成果から逆算する。現場を見て、数字を確認し、仮説を立て、改善する。この姿勢は、私の仕事の土台になっています。
医療人材領域で、個人の力から“組織の力”へ
その後、メディカル・プリンシプル社へ転職し、約10年間、医師人材領域に携わりました。
入社当初は現場での両手型キャリアコンサルタントおよび法人営業として、京都と北陸を飛び回りました。入社2年目で全社MVPを獲得し、社長交代のタイミングで新社長にあれこれ提案していたら、いつの間にか本社に呼ばれてしまいました。(あと2年は現場にいたかった...)
本社では、経営企画にて経営分析、業績管理、中長期経営計画、データ分析、営業管理、DX推進、BizOps、BPRなどを担当。さらに営業支援部門の責任者として、最大55名のメンバーをマネジメントし、営業体制の構造改革や業務プロセスの再設計を企画・実行しました。
特に意識していたのは、個人の頑張りだけに頼らず、成果が再現される仕組みをつくることです。
- 自動化・システム構築により成約率を5%改善し、売上を約1.5億円増加
- BPRにより実行量を30%向上し、残業時間を50%削減
- コロナ対策プロジェクトで売上を約3.5億円創出
- 統括部門で6年間、退職者ゼロを継続
数字を上げることと、メンバーが持続的に働ける環境をつくることは、どちらか一方ではありません。業務の無駄を減らし、それぞれが本来向き合うべき顧客や仕事に時間を使える状態をつくる。その結果として、顧客価値も売上も生産性も高まると考えています。
なぜ、弁護士・法務人材のキャリア支援なのか
2025年10月、弁護士ドットコムに入社しました。
弁護士や法務人材は、企業や社会の意思決定を支える重要な存在です。一方で、専門性が高いからこそ、キャリアの選択肢や採用市場の情報が十分に届きにくい側面もあります。
人材紹介だけでなく、情報提供、コミュニティ、イベント、採用支援などを通じて、弁護士・法務人材と組織のより良い出会いを増やしたい。そして、転職を考えたときだけでなく、キャリアを考えるあらゆる場面で頼られる存在になりたい。それが、私たちが目指している姿です。
着任後は、業務プロセスやKPI、組織体制を見直しながら、事業の成長基盤を整えてきました。2025年度は、登録会員数112%、新卒弁護士の登録数154%、創出利益率1.7倍、人的生産性130%という成果につながりました。
ただし、数字はゴールではありません。より多くの方に価値を届けられた結果として表れるものです。だからこそ、数字の背景にいる一人ひとりのユーザーと向き合うことを大切にしています。
私が大切にしているのは、「現場」と「仕組み」を分けないこと
事業責任者になると、数字や戦略だけを見ていると思われるかもしれません。しかし、数字だけでは課題の本質は見えません。
メンバーの声を聞き、顧客とのやり取りを知り、業務の流れを理解する。現場で起きていることを解像度高く捉えたうえで、データを使って構造化し、仕組みに落とし込む。この往復を続けることが、事業を前に進めるうえで欠かせないと考えています。
また、マネジメントでは、一人ひとりの強みが活きる役割と環境をつくることを意識しています。強い組織は、全員が同じ動きをする組織ではなく、それぞれの違いを活かしながら、同じ目的に向かえる組織です。
これから実現したいこと
現在の中心事業は、弁護士の先生方や法務職の方々の転職支援と、企業・法律事務所の採用支援です。
これからは、すでに専門職として働いている方だけでなく、ロースクール生や司法修習生、法務職を目指す学生など、キャリアの入り口にいる方々への支援もさらに広げていきます。
目指しているのは、弁護士・法務人材のキャリアに関する情報や機会へ、誰もが自然にアクセスできる状態です。
弁護士・法務人材を、もっと身近に。
一人ひとりの可能性と、企業・法律事務所が求める力をつなぎ、リーガル領域で働く人の選択肢を増やしていきたいと思っています。
一緒に働く方へ
キャリア事業部には、まだ整っていないことや、これからつくるべき仕組みがたくさんあります。だからこそ、変化を楽しみ、顧客起点で考え、チームで試行錯誤できる方にとっては面白い環境です。
人材サービスの経験だけがすべてではありません。営業、企画、業務改善、データ分析、プロダクト、マーケティングなど、それぞれの経験を掛け合わせることで、新しい価値を生み出せると考えています。
弁護士・法務人材のキャリアをより良くしたい。事業と組織を自分たちの手でつくりたい。そんな思いを持つ方と、ぜひ一緒に働きたいですね。