美容師になるまで ― ワインディングと心の葛藤
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美容師になるまで ― ワインディングと心の葛藤
こんにちは。美容専門学校2年生の荒井利尚です。
今回は、専門学校での学びの中でも特に大変だった「ワインディング」について書きたいと思います。
苦戦の始まり
ワインディングは、パーマをかけるときに髪をロッドで巻いていく技術です。
ただ巻くだけに見えるのに、角度やテンション、ロッドの位置が少しでもずれると仕上がりが乱れてしまいます。最初はロッドが思うように並ばず、何度もやり直すうちに指先が疲れて動かなくなることもありました。
タイムとのプレッシャー
一番苦しかったのは「制限時間」です。正確さだけでなく、スピードも求められる。時間を意識するほど手が震えてしまい、焦りで頭が真っ白になる瞬間が何度もありました。試験前の練習では「どうして間に合わないんだろう」と自分に苛立ち、帰り道で落ち込む日もありました。
心が折れそうになったとき
何度挑戦してもタイムが縮まらず、正直「自分には向いていないのかもしれない」と思ったこともありました。でも、同じように悩んでいる仲間が一緒に残って練習している姿を見て、「もう少しだけ頑張ってみよう」と思えました。先生からの一言アドバイスで気づきを得て、少しずつ形が整うようになったときは、本当に嬉しかったです。
乗り越えた先に
苦しかった日々を乗り越え、制限時間内に巻き終えられたときの達成感は、今でも忘れられません。あのときの焦りや不安があったからこそ、できたときの喜びが大きかったのだと思います。
学んだこと
ワインディングの練習は、技術だけでなく「自分に負けない気持ち」を育ててくれました。美容師の道はきっとこの先も挑戦の連続だと思います。でも、あの経験があるから「諦めなければ必ず成長できる」と信じています。