海にハマる前の自分は、こんなふうに休日の予定を決めるなんて思っていませんでした。
海にハマる前の自分は、
こんなふうに休日の予定を決めるなんて思っていませんでした。
まず天気を見て、
そのあと海況を確認して、
風向きを調べてから一日を考える。
気づけば、
暮らしの中に“海基準”が増えていました。
でもそれが、
なんだか心地いいのです。
「海へ行けるかな」
そのひと言があるだけで、
一週間の過ごし方まで少し変わります。
仕事が忙しい日でも、
「週末に海がある」と思うと頑張れたり。
少し疲れた日でも、
前に潜った海の写真を見返して元気が出たり。
次はどこへ行こうか考えるだけで、
気持ちが軽くなったり。
海は、
海にいる時間だけじゃなくて、
その前後の日々にも静かに入り込んできます。
それが、
“ハマる”ということなのかもしれません。
最初は、
ただ興味があって始めたこと。
少しだけやってみようと思ったこと。
それがいつの間にか、
日常の楽しみになって、
自分の大切な時間になっていました。
人生の中で、
こんなふうに夢中になれるものに出会えるって、
すごく幸せなことだと思います。
もちろん、
海はいつも思い通りではありません。
行けると思っていた日に海況が変わることもあるし、
楽しみにしていた景色に会えない日もあります。
でも、
だからこそ、
出会えた景色が忘れられなくなる。
「今日この海に来られてよかった」
そう思える一日が、
より特別になります。
自然の中に身を置くと、
予定どおりにいかないことも含めて、
その日そのものを受け取る気持ちになれます。
それはきっと、
海が教えてくれることのひとつです。
思い通りじゃなくても、
ちゃんといい一日はある。
完璧じゃなくても、
十分に満たされる瞬間がある。
海に出会ってから、
そんなふうに思えることが増えました。
だからまた、
次の海へ向かいます。
まだ知らない景色に会うために。
そして、
少しずつ変わっていく自分に会うために。
海にハマったその先の物語は、
まだまだ続いていきそうです。
— 海沼葵衣