【家と人】— 小さな町で育った僕が、不動産を目指す理由
【家と人】— 小さな町で育った僕が、不動産を目指す理由
荒井俊順(としのぶ)|2004年4月14日/香川県出身・大学3年
香川県の、海と山に挟まれた小さな町で育った。
家がぽつぽつと並び、どの家の玄関にも誰かの気配がある。
そんな場所で育つと、「家」そのものが“人の記憶の箱”のように見えてくる。
大学で不動産を学び始め、宅建の勉強を進めるようになってから、
僕の中で「家」という存在が、昔とは少し違って見え始めた。
■ 家は「建物」ではなく「関係」
小さな町で暮らしていると、家一軒一軒にストーリーがある。
おばあちゃんが大切にしてきた畳の匂い。
お父さんが休日に直した軒先の木材。
子どもたちの背丈を刻んだ柱の傷。
そういう“生活の積み重ね”が家の価値だと、自然に感じていた。
でも、宅建の勉強を始めると、
法律上の「家」=「資産」「権利」「契約の対象」として整理されている。
図面や契約書の上では、家は図形と文字で表される。
どれが正しいという話ではなく、
両方の見方があってこそ不動産の仕事は成り立つのだと思う。
家に込められた「人の想い」を読み取りながら、
同時に法律のルールの上で安全に取引する。
その橋渡しができるようになりたい、と強く思うようになった。
■ 宅建の条文を読むほど「人」が見えてくる
「手付金の上限は20%」とか
「クーリングオフの妨害は禁止」など、
数字と禁止事項ばかりだと思っていた宅建業法。
でも勉強を進めると、
その裏にはぜんぶ“誰かを守るための理由”があることに気づく。
- 一般の人が損しないように
- 急かされて契約させられないように
- 大切なお金が守られるように
不動産の法律は、
結局は 「人の安心」をつくるためにある のだと分かってきた。
■ 僕が不動産業界を目指す理由
それは、
「家」=「人の暮らしそのもの」だと実感しているから。
生まれ育った香川の小さな町で、
家が変われば、暮らしが変わる。
暮らしが変われば、人生そのものが変わる。
その変化を、前向きなものにできる仕事がしたい。
そしていつか、
「荒井くんに相談してよかった」と思ってもらえる不動産屋さんになりたい。
そんな気持ちで、今日も宅建テキストを開く。
■ 最後に
家と人の距離を少しでも近くする仕事。
それが不動産の仕事だと思う。
僕が目指したいのは、
“契約だけ”を扱う人ではなく、
“暮らし”を扱える不動産屋 だ。
その一歩として、まずは宅建合格へ。
小さな町で育った自分だからこそできる不動産の関わり方を、
これから形にしていきたい。