株価の「見えない値札」を探すツールをつくった話
株を買うときに、一番迷うのは「この価格は高いのか安いのか」という判断です。
チャートをにらんでも、ニュースを追いかけても、答えはなかなか見えてきません。
そこで参考になるのが、投資家ベンジャミン・グレアムの考え方です。
株価には「理論的な値札」がある。その値札と比べて安ければ“割安”だと。
僕がつくったのは、その考え方を日米の株式で簡単にチェックできるWebアプリです。
名前は「グレアム割安株価チェッカー」。
このアプリは、ReactとFlaskで動いています。
ティッカーを入力すると、株価やEPS(1株利益)、BPS(1株純資産)を自動で取得し、
そこからグレアム理論株価やROEを使った評価指標を算出。
「今の価格と比べて割安かどうか」がひと目でわかるようにしました。
さらに、検索履歴の保存やお気に入り登録、ダークテーマのUIなど、
日常的に株を追いかける人がちょっと楽になる工夫も入れています。
GIFのデモを見れば、操作はとてもシンプル。
ティッカーを入れて、ボタンを押すだけで結果が返ってきます。
正直、このツールで未来の株価が当たるわけではありません。
でも、判断の「物差し」をひとつ持っているだけで、投資はぐっとクリアになる。
グレアムが提案した「安全域(Margin of Safety)」の考え方も実装したので、
数字を眺めながら「リスクを取るか、待つか」を自分で決めやすくなります。
ジョブズ風にひとことで言えば、
「数字を手にした瞬間、人はもっと自由に選べるようになる」 ということ。
投資は、未来をどう信じるかの物語でもあります。
だからこそ、冷静な基準を持つことが、安心につながる。
このアプリが、投資を楽しむ人の“もう一つの物差し”になればうれしいです。