【川口勇氣】スタートアップ開発支援で学んだ、スピードと品質を両立させる実践法
Photo by Spenser Sembrat on Unsplash
川口勇氣です。フリーランスのシステムエンジニアとして、
現在複数のスタートアップの開発支援を行っています。
SIerからスタートアップの世界に飛び込んだとき、最も戸惑ったのが
「スピード感」でした。SIer時代は、要件定義から設計、実装、テストまで、
すべてのフェーズが明確に分かれていました。しかしスタートアップでは、
仕様が流動的で、明日にはピボットするかもしれない。
そんな環境で、どう品質を保つのか。
完璧を目指さず、段階的に磨く
最初に学んだのは、「今必要な品質」を見極めることです。
MVP(最小限の機能を持つ製品)では、将来の拡張性よりも、まず動くものを
素早くリリースする。ただし、セキュリティやデータ整合性など、
絶対に妥協してはいけない部分は明確にします。
自動化できる部分は徹底的に自動化
テストの自動化、CI/CDパイプラインの構築、コードフォーマッタの導入。
これらの初期投資は、長期的にスピードと品質の両立につながります。
人がチェックする工数を減らし、開発に集中できる環境を作ることが重要です。
技術的負債との付き合い方
スピード重視で生まれる技術的負債は、完全には避けられません。
大切なのは、負債を可視化し、優先順位をつけてリファクタリングすること。
「後で直す」をリストアップし、計画的に返済していく習慣が、持続可能な開発を支えます。
スタートアップでの経験は、僕に「柔軟性」を教えてくれました。
真摯に開発と向き合いながら、これからも価値あるプロダクト作りに貢献していきます。