デザイナーからフロントエンドエンジニアへ
ー「とりあえずやってみよう」から始まった転職ストーリー
「とりあえずやってみよう。」
今振り返ると、私の人生はこの一言で何度も動いてきた気がします。
大学ではデザインを専攻し、授業で少しだけWeb制作に触れたことがありました。でも卒業後はその経験をほとんど忘れ、台湾のパッケージデザイン会社へ就職しました。
その後、コロナ禍をきっかけに転職し、政府案件を多く手掛けるデザイン会社で働くことになります。
そこでは、本当に「何でもやる」環境でした。
イベントのメインビジュアル、展示会、パンフレット、ノベルティ、そしてWebサイト。
デザイナーとして仕事をする中で、Web案件に携わる機会があり、「デザインするだけではなく、自分で作れたらもっと面白いかもしれない。」と思うようになりました。
最初は本当に軽い気持ちでした。
「ちょっとやってみよう。」
そう思ってHTML、CSS、JavaScriptを独学で勉強し始めました。
意外にも、プログラミングは思っていたより楽しく、「私にもできるかもしれない」と感じるようになりました。
そんな時に出会ったのが、台湾のソフトウェアエンジニア養成プログラム「AppWorks School」でした。
受講料は無料ですが、6か月間のフルタイム参加が条件で、書類選考や面接を通過した人だけが参加できるプログラムです。
私は個人サイトを制作し、JavaScriptを独学で学び、書類や面接の準備を重ねました。
そして無事に合格し、本格的にエンジニアへの転職を目指す生活が始まりました。
正直、転職は簡単ではありませんでした。
毎日エラーと向き合い、「本当に向いているのかな」と何度も悩みました。
それでも、「やると決めたなら最後までやってみよう。」という気持ちだけは持ち続けていました。
その頃に開発したのが、私の個人プロジェクト 「Tarot Diary」 です。
タロット占いの結果を日記のように記録できるWebサービスで、企画からUI/UXデザイン、フロントエンド開発まで、一人で取り組みました。
このプロジェクトを作りながら、私はプログラミングの一番好きなところに気付きました。
頭の中にあるアイデアを、自分の手で本当に形にできることです。
画面に何もなかったところへ、自分が考えた機能が少しずつ出来上がっていく。
その感覚は、まるで魔法のようでした。
私にとってプログラミングは、ただコードを書くことではありません。
デザインやアイデアを、人が実際に使えるプロダクトへ変えるための「道具」です。
その後、台湾最大級の旅行会社グループである Lion Travel Group のエンジニア部門に入社し、フロントエンドエンジニアとしてReact・TypeScript・Next.jsを用いた開発に携わることになりました。
今振り返ると、私はデザイナーを辞めたわけではありません。
デザインをもっと形にしたくて、エンジニアという道を選びました。
だから今でも、「プログラミングは私にとって画筆(筆)のようなもの」だと思っています。
頭の中で思い描いたものを、実際に誰かが使えるプロダクトへ変えていく。
そんなものづくりを、これからも続けていきたいと思っています。