「地方×映像制作」で地域のつながりを創出
~地域の日常や人の思いを動画で伝えるプラットフォームづくり~
公民館や町内会活動、スマホ相談会などで地域の人たちのお話を聞いていくと、
「町の情報が全然分からない」「地域でどんな活動やイベントが行われているのか知らない」
「地域のニュースを知りたいけど、知る方法がない。記録されない。」といった意見や悩みの声を多くの方から聞きました。
これがこの地域の課題の一つなのかもしれない。
何か解決へ一歩近づく方法はないだろうか。
私はこれまで、YouTubeの動画から多くの知識やHowtoなどを学び、ニュースもよく見ていました。
『地域のニュースを撮影して、動画で見られるプラットフォームをつくったらどうだろうか』
私はこれまで動画撮影や編集などの経験をしたことはありませんでした。しかし、何か地域活性化につながるような気がして、挑戦をしてみることにしました。
同時に、都会に比べてデジタルリテラシーが低いとされる地方の高齢者層へデジタルに触れてもらう良いきっかけにもなるかもしれない、とも思いました。
さっそく、YouTubeチャンネル「東神楽TV」を立上げ、
地域を取材して回り、キーパーソンとお話したり、イベントなどの撮影をさせてもらい、
慣れない動画編集を学びながら、こつこつと制作をしていきました。
地域には、思いもよらないストーリーがたくさん眠っていました。
・Instagramでもっと活動を発信したいという80代の琵琶奏者
・35年以上続く地元スナックのママの人生
・町内会ラジオ体操で70人以上を集める呼びかけ人の思い
・こども食堂や地域の行事をバンバン企画するエステティシャン
など、普段は見ることのできない日常で起きているシーンを映しています。
すると、これが巡って新しい出会いや活動が生まれていきます。
例えば、80代の琵琶奏者は、YouTubeで動画を見たという人から声をかけられるようになり、新しい友人ができたり、町から講演の依頼が来たと嬉しそうに話してくれました。
また、ラジオ体操呼びかけ人の方は、YouTubeに出演したことがきっかけでさらにやる気を増し、200人以上を集める健康体操イベントを主催されました。
今では、町や住民、起業などから取材や撮影の依頼を受けたり、組織の伝わる発信方法などのサポートを受託するようになってきました。
「地方×映像制作」を通して、今後も地域の日常や人の思いを映しながら、
個人や組織の「伝えたい」と「知りたい」をつなぐ新しい広報の方法を提案し、
新たな出会いや出来事が生まれるきっかけをつくっていきます。