フリーランスとしてスタートアップの開発支援をしていると、限られたリソースを
どう活用するかが常に課題になります。特にインフラまわりの運用作業は、
「気づけば多くの時間を奪われている」領域のひとつでした。
以前、担当していた案件では、サーバーのログチェックやバックアップ作業を毎日手動で行っていました。1回の作業は数分でも、積み重なると週に10時間以上。開発に集中すべき時間が、
運用のルーチンワークに削られていたのです。
そこで取り組んだのがインフラ自動化です。監視ツールとスクリプトを組み合わせ、
エラーログの検知から通知までを自動化。さらに、クラウドのスケジューラーを利用して
バックアップを定期的に実行・検証する仕組みを導入しました。
結果、これまで人手で行っていた作業がほぼゼロになり、週10時間以上の工数削減につながりました。
重要なのは「全部を一気に自動化しようとしない」ことでした。最初は一つの作業に絞り、
確実に動作する仕組みをつくる。その小さな成功体験を積み重ねることで、
現場の理解も得やすくなり、最終的に広範囲な自動化を実現できました。
インフラ自動化は単なる効率化の手段ではありません。
チームが本当に注力すべき開発や改善に時間を割けるようにする“投資”です。
これからも、現場の声を拾いながら「人がやらなくてもいい作業」を減らし、
より価値ある時間を生み出していきたいと思います。