こんにちは!前嶋拳人です。
夏の終わりの午後に古い縁側で涼しい風を受けて澄んだ音色を響かせるガラスの風鈴を眺めていたときそこから零れ落ちるような涼やかな調べが心をそっと包み込んでいくのを見つけた。
私たちは普段自分の進むべき目的地や目の前のやるべきことばかりに気を取られてしまいがちだが世界はもっと静かで優美な自然の営みに満ちている。
目に見えない風の動きを美しい音色という形に変えて私たちに伝えてくれるその小さな透明な響きはわずか数秒前まで気づけなかった季節の移り変わりをそっと教えてくれた。
あの日見つけた風鈴の音色は通り過ぎゆく空気の気配を捉えて一瞬の涼を奏でるという自然の営みを誰に強要されることもなくその身をもって体現している。
その姿は私たちが日々の生活の中で見過ごしてしまう細やかな自然の営みや時間の流れをそっと思い出させてくれるような気がしてならない。
私たちが何気なく歩いている日常の空間もよく観察してみると毎日のように新しい表情や小さな奇跡が隠されていることに気づく。
忙しい毎日に追われていると目の前を流れていく景色はただの通過点のように感じられてしまうけれど時には足を止めることが大切だ。
肌を撫でる爽やかな風の心地よさや透明な響きがもたらす心の静けさなど日常の中にある些細な現象に意識を向けるだけで心は豊かになる。
世の中は驚くほどたくさんの色や形やリズムで溢れていて私たちはそのほんの一部しか感じ取れていないのかもしれない。
それでもふとした瞬間に訪れる小さな気づきが私たちの凝り固まった思考をほぐし新しい視点を与えてくれることがある。
今日の帰り道はいつもより少しだけゆっくり歩いて身の回りの小さな世界に目を向けてみると新しい発見に出会えるかもしれない。