こんにちは!前嶋拳人です。
静かな池のほとりを一人で歩いていたとき水面すれすれを軽やかに飛び交う赤トンボの群れが夏の終わりを告げるように幾重もの弧を描いているのを見つけた。
私たちは普段自分の進むべき目的地や目の前のやるべきことばかりに気を取られてしまいがちだが世界はもっと静かで優美な自然の営みに満ちている。
水面の上にふわりと影を落としつつ自由自在に空気を切り裂くその小さな生き物はわずか数秒前まで見えなかった生命の輝きを私にそっと教えてくれた。
あの日見つけた水辺のトンボたちは季節の移り変わりを受け入れながら自らの命の限りに美しく舞い踊る自然の摂理を誰に強要されることもなくその身をもって体現している。
その姿は私たちが日々の生活の中で見過ごしてしまう細やかな自然の営みや時間の流れをそっと思い出させてくれるような気がしてならない。
私たちが何気なく歩いている日常の空間もよく観察してみると毎日のように新しい表情や小さな奇跡が隠されていることに気づく。
忙しい毎日に追われていると目の前を流れていく景色はただの通過点のように感じられてしまうけれど時には足を止めることが大切だ。
肌をかすめる乾いた風の心地よさや水面に広がる微かな波紋の広がりなど日常の中にある些細な現象に意識を向けるだけで心は豊かになる。
世の中は驚くほどたくさんの色や形やリズムで溢れていて私たちはそのほんの一部しか感じ取れていないのかもしれない。
それでもふとした瞬間に訪れる小さな気づきが我們的な凝り固まった思考をほぐし新しい視点を与えてくれることがある。
今日の帰り道はいつもより少しだけゆっくり歩いて身の回りの小さな世界に目を向けてみると新しい発見に出会えるかもしれない。