こんにちは!前嶋拳人です。
秋の冷たい風に背中を押されるようにして歩いていたとき目の前の歩道に一枚の鮮やかな黄色い銀杏の葉がふわりと舞い降りた。
私たちは普段自分の行く先や目の前のタスクばかりに気を取られてしまいがちだが世界はもっと静かで優美な自然の営みに満ちている。
アスファルトの上でひそやかにその形を留める銀杏の葉はわずか数秒前まで高い枝の上で風と戯れていた生命の軌跡を私にそっと教えてくれた。
あの日見た小さな落葉は季節が巡ることの美しさとすべてが移り変わっていくという自然の摂理を誰に強要されることもなく体現している。
その姿は私たちが日々の生活の中で見過ごしてしまう細やかな季節の移り変わりや時間の流れをそっと思い出させてくれるような気がしてならない。
私たちが何気なく歩いている街路樹の並木道もよく観察してみると毎日のように新しい色や表情を見せてくれることに気づく。
忙しい毎日に追われていると目の前を流れていく景色はただの通過点のように感じられてしまうけれど時には足を止めることが大切だ。
冷たい空気が頬を撫でる感覚や足元でカサリと音を立てる落ち葉の感触など日常の中にある些細な現象に意識を向けるだけで心は豊かになる。
世の中は驚くほどたくさんの色や形やリズムで溢れていて私たちはそのほんの一部しか感じ取れていないのかもしれない。
それでもふとした瞬間に訪れる小さな気づきが私たちの凝り固まった思考をほぐし新しい視点を与えてくれることがある。
今日の帰り道はいつもより少しだけゆっくり歩いて足元の世界に目を向けてみると新しい発見に出会えるかもしれない。