公衆トイレの設計の秘訣
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🚻【1】基本構成と動線計画
- 入口は見通し良く・中は見えすぎない
→ 安全とプライバシーを両立。L字やスクリーン壁で視線をコントロール。 - 利用者の流れを一方通行に近づける
→ 混雑時でもスムーズに。入口と出口を分けるのが理想。 - 車椅子・ベビーカー対応のゆとり幅
→ 通路幅は最小でも1.5m以上、ブース内も回転できるスペースを確保。
🧼【2】清潔感を保つ素材選び
- 床・壁:ノンスリップ+耐薬品性素材
→ 磁器タイルや防滑ビニルなど。水や尿の染み込み防止が重要。 - 継ぎ目を減らす
→ カビや汚れが入りにくいよう、目地を少なくし丸みを帯びた形状に。 - 自動水栓・自動洗浄・非接触式ドア
→ 接触感染防止とメンテナンス効率UP。
💡【3】照明・色彩・心理設計
- 明るく影の少ない照明
→ 安全と安心感を与える。LED+センサー制御で省エネも。 - 色調は「清潔感+落ち着き」
→ 白・ベージュ・淡いグレーを基調に、アクセントで木目やパステルカラー。 - におい対策+音配慮
→ 換気性能(2〜3回/h)とBGMや流水音で心理的快適性を高める。
👶【4】多様な利用者への配慮
- オストメイト・多目的トイレ
→ 使いやすい高さの水栓・手すり・温水対応が理想。 - 子ども用設備
→ 小便器の高さ調整・ベビーチェア・おむつ台。 - ジェンダーフリー/誰でもトイレの明確化
→ 表記や案内サインを分かりやすく。
🧰【5】維持管理・防犯対策
- 見通しを確保(死角を減らす)
→ 防犯カメラは入口付近のみ。内部は監視できない構造で。 - 清掃・点検のしやすい構造
→ 器具類の交換・配管メンテにアクセスしやすい設計。 - 夜間利用の照度確保・照明自動点灯
🌿【6】現代的トレンド
- 木質や自然素材を取り入れた「癒しのトイレ」
→ 公園・観光地などで好評。 - アートや地域性をデザインに反映
→ 地元文化・観光ブランディングの一部に。 - 環境配慮設計
→ 節水型便器・雨水再利用・太陽光発電など。