高倉友彰:エンジニア脳になるために
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高倉友彰と申します!
エンジニアを目指す人、あるいはすでに業界に足を踏み入れた人の中には、「自分はエンジニアに向いていないのでは?」と感じる瞬間があるかもしれません。しかし、エンジニアとしての思考は、生まれ持った資質だけで決まるものではありません。適切な経験と訓練を積めば、「エンジニア脳」は誰でも身につけることができるのです。
エンジニア脳とは何か?
エンジニア脳とは、問題解決に強く、論理的思考をベースに物事を構築していく思考スタイルです。現象を分解して因果関係を探り、再構成して最適な解を導く。そのプロセスこそが、エンジニアに求められる力です。
また、再現性・効率性・拡張性など、実用性を重視する思考も特徴の一つ。単に正解を出すだけでなく、それを「どう活用し、改善していけるか」に意識が向いていることも重要です。
エンジニア脳を育てる方法
1. 小さなエラーを歓迎する
エンジニアリングにおいて、エラーは「できていない証拠」ではなく「学ぶチャンス」です。何が原因でエラーが出たのかを冷静に分析する癖をつければ、自然と原因と結果をつなげる力が身につきます。失敗から学ぶ姿勢が、エンジニア脳を鍛えます。
2. ロジックを言語化する癖をつける
「なぜそうしたのか?」「このコードは何のためか?」と自問しながらアウトプットすることで、自分の思考を構造化する力が磨かれます。文章化やコメント付けは、実は論理思考を強化する最良の訓練です。
3. 常に「改善できるか」を考える
一度動いたコードでも、それがベストとは限りません。「もっと簡潔に書けないか」「他人が読んでも理解しやすいか」など、改善視点を持つことが、プロフェッショナルとしての視座を高めます。
4. 好奇心を忘れない
エンジニアリングは常に進化し続ける分野です。新しい技術やツールが次々に登場する中で、「なぜこうなっているのか?」「どうしてこれが使われているのか?」と問いを持ち続けることで、思考力と学習力の両方が鍛えられます。
最後に:エンジニア脳は習得可能な思考法
エンジニア脳は天才だけが持つ特別な能力ではありません。誰でも日々の思考や行動の積み重ねによって、論理的で柔軟な思考を身につけることができます。むしろ、「文系だから無理」と思っている人こそ、言語化や構造化の力を活かして強いエンジニアになれる可能性を秘めています。
エンジニア脳になるためには、失敗を恐れず、学び続ける姿勢を持ち、物事を深く観察し、言語化する力を育てることです。あなたの中にも、確実にエンジニア脳の芽はあります。それを少しずつ育てていきましょう。