苛立ちから、答えは自分にあると気づくまで
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サインコサインでディレクターをしているこいづかです。
自分のディレクション力を鍛えるべく、日々の生活に紛れている「デザインされたアイデンティティたち」を見つけて、記していこうと思っています。
かなり怪しいタイトルとなっている今回は、「周波数」の話をしようと思います。
あれ?この人そういう系の・・・と思われてもおかしくない出だしですが、ここで言う周波数とは、人間のオーラとか波動といったスピリチュアルな意味ではなく、自分がどんな状態で世界と接しているか、その「ご機嫌の質」みたいなものを指しています。
気分の良い人の周りには、なぜか気分の良い人が集まってくる。と、いうことは、自分の理想とする状態を自分で保てていれば、自分の理想とする人たちが、自分のところに集まってくるかもしれない。
そんな仮説のもと、「じゃあ自分の周波数をどうやって整えるのか?」を考えていったときに、私の場合はまず苛立ちと怒りの扱いから始まりました。
私にとって「悪い周波数」とは何か
自分の理想の状態をかんがえてみました。
ゾーンに入るような集中している状態、おうちでゆっくりしている状態、友人と趣味に没頭している状態、理想の状態がたくさんありました。
では、理想じゃない状態から脱すれば、それは理想なのかもしれない、ということで、自分にとっての悪い状態を思い返すと「苛立ちや怒りを処理できていない状態」であることに気が付きました。「気分よくいる状態」に戻ることを、自分なりの理想と置いています。
周波数チューニングの第一歩としてやり始めたのが、
なぜ自分は苛立っているのか?
なぜこんなにすぐ怒りが湧いてくるのか?
を観察することでした。
観察を続けるうちに、ある日ふと気づきました。
「あ、これはほとんど、自分の弱さから来ているな」と。
何かを失敗した自分。
成功するための行動を怠った自分。
本当はやるべきことから目をそらしている自分。
それらを認めてしまうと悔しいので、
あれのせいだ、これのせいだ、あの人が悪い、環境が悪いと、
外側に責任を転嫁しているだけなんだな、と。
悪いことが起きたときにすべて自分のせいにするべき、という意味ではなく、ただ、苛立ちや怒りという感情については、外に向けているようでいて、「ちゃんとやれなかった自分」に対して向いているのかもしれない、という気づきでした。
そして一度気づいても、しばらくすると意識から薄れていきます。
なので、
「今日イラッとしたことは、本当に外側のせいだった?」
「それとも、自分の弱さや準備不足から来ていない?」
と問い直す時間を取れるといいな、と思っています。
感謝で周波数をチューニングする
もう一つ、周波数を整えるうえで大事にしているのが、感謝の練習です。
具体的には、1日の終わりに、その日あった「感謝したいこと」を6つ以上見出すというものを続けています。最初のうちは、無理やりひねり出している感じもありますが、続けていくと、世界の見え方が少しずつ変わってきます。
苛立ちや怒りのトリガーよりも感謝すべきことの方が圧倒的に多いことに気づいていくのです。
生きていると、どうしても苛立ちや怒りにのまれて、「何やっても意味ないな。どうせ変わらないし」みたいな精神状態になりがちです。でも、1日の終わりに感謝について考えてみると、「いやいや、感謝できることの方が全然多いし、むしろ感謝にのまれるべきだったな」と少し冷静になれます。これを続けて、苛立ちや怒りを認識した瞬間に感謝を思い出すパブロフドッグになりたいと思っています。
ここでポイントだと思っているのは、「外側」に向かっていた意識をもう一度「内側」に戻してくることです。
「今日、何に怒ったのか」と「今日、何に感謝できたのか」を天秤にかけることで、自分の意識を内側に戻すこと
が私の周波数チューニングです。
周波数が整うと、世界の見え方が変わる
苛立ちと怒りの正体を観察し、感謝の練習を続けていくと、少しずつですが、
自分の内側が整ってきて、自分なりの理想の状態でいられる時間が増えていきます。
ここで起こるのは、「魔法のように理想の現実が降ってくる」ことではありません。
すでに目の前にあったものの中から、自分の理想に近いものを見つけやすくなっていく。
という変化です。
同じ世界を見ているはずなのに、苛立ちや怒りの周波数にいるときは、不満や不足ばかりが目につくし、感謝と納得の周波数にいるときは、ありがたさやチャンスの方が目につく。
周波数が変わると、世界そのものが変わるのではなく、世界の「どの部分を自分が拾い上げるか」が変わるのだと思います。
自分の内側が整い、理想の状態であり続けられるようになった瞬間に、世界はすでに理想の要素にあふれていたことに、ようやく気づける。その中から「やりたいこと」や「得たい結果」につながる選択が取りやすくなる。
そういう意味で、「答えは最初から自分自身の中にあった」と言えるのかもしれません。
お仕事に活かしたい今回の学び
今回の周波数の話を、仕事やチームづくりに引き寄せると、こんな学びがあるかもしれません。
外側を変える前に、自分の周波数を整える
プロジェクトや組織の不満に目が行きはじめたとき、「誰のせいか?」の前に、「自分はどんな周波数でこの状況を見ているか?」を一度確認してみる。自分の苛立ちが、自分の弱さや準備不足から来ている部分はどこかを観察することで、次の一手が変わってくる。
怒りは「弱さセンサー」でもある
怒りや苛立ちは、単なるノイズではなく、「自分の弱さが反応しているサイン」として扱える。責任転嫁したくなったときほど、「本当は何に対して怒っているのか?」を内側に向けて問い直すと、自分の課題が見えてくる。
感謝は、周波数を戻すトレーニング
日々の仕事の中で、「うまくいかなかったこと」ばかりをリストアップするのではなく、「感謝したいこと」を意識的に6つ以上拾ってみる。すると、クライアントやチームメンバー、過去の自分に対する視線が少しずつ変わっていく。これは、クリエイティブの方向性を決めるときの「前提の空気」を整える作業でもある。
周波数という少し抽象的な言葉を使いましたが、やっていることは、
・怒りの正体を自分の内側に探しにいくこと
・感謝のタネを日常から拾い集めること
という、とても地道な作業です。それでも、その地道な作業を続けた分だけ、世界の見え方と、自分の動き方が変わっていく実感があります。それに呼応して自身のアイデンティティがアップデートされていく感覚もあります。
また何か気づいたら、ここに書こうと思います。