1つ目の言葉:愛が深い
私のまわりには、家族や友人、そして大切な仲間たちがいる。
これまでに出会った皆さんに、感謝の気持ちを直接伝える場にしたくて
30歳の誕生日には自分で“生誕祭”を企画した。
当日は、25人もの友人たちが集まってくれた。
その空間の温度、やりとり、笑顔。すべてがあたたかくて、
「自分は、こんなにも多くの人と、まっすぐな関係を築いてこれたんだ」と実感できた。
ある人には「こんな空間、普通は作れないよ」と言ってもらえた。
それは、人望があるというような言葉では収まりきらない、
私が「人との関係にどう向き合ってきたか」の証明だったと思っている。
私は、誰かを大切に思うと、全力でその気持ちを伝えたくなる。
贈り物を選ぶのも、手紙を書くのも、何かを企画するのも、自然とやってしまう。
人との関係は、いつも丁寧で、濃密だ。
それは人に限らず、音楽や映画といったカルチャーに対しても同じ。
誰かが時間とエネルギーを注いで生み出した作品に対して、私は敬意を持ちたい。
ただ消費する対象として楽しむのではなく、
「これは、どんな気持ちでつくられたんだろう」と想像しながら触れたいと思う。
たとえば、小さなライブハウスで聴いた音楽や、
丁寧につくられた自主制作のZINE、
誰にも気づかれないような場面で光っていた演技――
そういうものに出会ったとき、私は胸がぎゅっとなる。
「この人の想いを、私が受け取れてよかった」と、心から思う。
だからこそ、できるだけ正当な対価を支払いたいし、
その背景にあるストーリーまで愛したい。
“評価されていないから価値がない”なんて、私は思いたくない。
この“愛の深さ”が、私の中にある豊かさであり、誇りでもある。
2つ目の言葉:感受性が豊か
私には、ちょっとした変化を察知してしまうところがある。
相手の表情や声色、ふとした沈黙から、「あれ、何かあったかな?」と感じてしまう。
昔からよく相談を受けるのは、その感受性の高さゆえかもしれない。
たとえば、悩んでいる人が目の前にいたら、私は何か正解を言おうとは思わない。
ただ、その人の気持ちと一緒にいることを大事にしたいと思っている。
自分の中で「ああ、今この人は苦しいんだな」とわかってしまうからこそ、
無理に励ましたり、流したりはできない。
「感受性が豊か」というと、単に“繊細な人”という印象を持たれることもあるけれど、
私にとっては、他者と心を通わせたいという深い願いでもある。
誰かの表情や言葉の奥にある気持ちを、ちゃんと受け取りたい。
そして、自分の気持ちも、できるだけ正確に、誠実に伝えたい。
だからこそ、私は日々のコミュニケーションにたくさんのエネルギーを注ぐ。
相手のトーンや間、選んだ言葉のニュアンスを丁寧に汲み取ろうとするし、
返す言葉ひとつにも、できる限りその人へのリスペクトと配慮を込めたいと思っている。
そういうふうにして、“すれ違わない関係”をつくりたいのだと思う。
気まずさや誤解で関係が崩れていくのを、何度も見てきたからこそ、
私は言葉のひとつひとつに、思いを込めたい。
この感受性は、私が大切にしている“人との向き合い方”そのものだと思っている。
相手の立場に立って考えたり、余白を感じ取ったりするその感覚が、
私にとっての“優しさ”であり、“強さ”でもあると信じている。
他者と丁寧に向き合い、誠実な関係を築いていくことは、
確かに時間も手間もかかるけれど、
それこそが私の強みであり、人生や仕事を豊かに彩る源だと思っている。
そうしたコミュニケーションの積み重ねが、
やがて信頼や安心感を生み、
自分も周囲も前向きに成長できる環境をつくる。
だから私は、“そのプロセスを大切にしながら、自分らしく輝いていきたい”と心から願っている。
3つ目の言葉:共感力
私は、人の気持ちに寄り添うことを、何よりも大切にしている。
喜びや嬉しさは一緒に分かち合い、悲しみやつらさは共に感じ、支え合いたい。
実際、「うみちゃんの共感力は本当にすごい」と言われることがあり、
それは私自身も自覚している強みの一つだ。
共感するとは、ただ相手の感情に同調するだけではない。
相手が何を感じ、何を考えているのかを深く理解しようと努め、
その人の立場や背景、価値観まで尊重して関わることだと思う。
そのために、相手の話に耳を傾けることはもちろん、
言葉にされていない思いや小さな変化にも気づけるよう、日々アンテナを張っている。
相手の気持ちを受け止めるだけでなく、自分の気持ちも誠実に伝えることで、
お互いの理解が深まり、信頼関係が築かれていくのを感じる。
この共感力は、私が人生や仕事の中で育んできた財産であり、
どんな場面でも大切にしていきたい能力だ。
たとえば仕事の現場では、チームメンバーの立場や状況を考慮し、
意見や感情がすれ違わないよう配慮しながらコミュニケーションを取ることができる。
また、クライアントやお客様の本当のニーズを理解し、
心から満足してもらえる提案や対応を心がけている。
もちろん、共感力を持つことは時に疲れることもあるけれど、
それ以上に、相手の気持ちに寄り添いながら共に歩んでいく喜びを感じている。
これからも私は、この「共感力」を軸に、
人との繋がりを大切にし、誠実に向き合いながら成長し続けたい。
そして、その力を活かして、誰かの支えとなれる存在でありたいと願っている。
おわりに
「愛が深い」「感受性が豊か」「共感力」
どれも、派手なスキルや特別な実績ではないかもしれない。
けれど私は、これらの言葉を自分の“核”として大切にして生きてきた。
自分の中にあるあたたかさや感性を否定せず、
人と丁寧に関わり、心を込めて表現しながら、道を選んできた。
そしてこれからも、そうありたいと思っている。
転職活動をしている今も、
「自分らしさを押し殺さずに働ける場所」を、ずっと探し続けている。
それは、誰かの期待に応えるためではなく、自分に嘘をつかずに働くための信念だ。
むしろ、そういう場所でこそ、私は本来の力を発揮できると信じているから。
この記事を読んで、少しでも心が動いた方がいれば、
ぜひ、直接お話していただけたら嬉しいです。
2025.07.22.
山本