【安榮崇浩(安栄崇浩)】テレビCM時代からSNS動画時代へ。業界変化に適応し続けるための思考法
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30年間で見た映像業界の劇的な変化
安榮崇浩(安栄崇浩)です。映像制作を始めた30年前、主戦場はテレビCMでした。
当時は15秒や30秒のCM枠に莫大な予算をかけ、何ヶ月もかけて1本の作品を作り上げる時代。
撮影機材も大型で、編集にも専門設備が必要でした。
しかし今、SNS動画は数秒で人の心を掴まなければスクロールされてしまいます。
制作期間も短く、予算も限られている。求められるスピード感が全く違うんです。
変化に適応できなかった同業者たち
正直に言うと、この変化についていけず業界を去った仲間も少なくありません。
「SNS動画なんて本物の映像制作じゃない」と言う人もいました。でも私は違う考えでした。
時代が変わっても、「人の心を動かす」という映像の本質は変わらない。
変わったのは届け方であって、映像制作者としての使命は同じです。
適応し続けるために実践してきたこと
私が意識してきたのは、次の3つです。
1. 新しい技術を恐れない
ドローン撮影が出始めた時、すぐに操縦資格を取りました。新しい技術は脅威ではなく、
表現の幅を広げるツールです。
2. 若い世代から学ぶ
SNSネイティブな若手スタッフの感覚は、私にない視点を教えてくれます。経験だけに頼らず、
常に学ぶ姿勢を持つこと。
3. 本質を見失わない
媒体が変わっても、「誰に、何を届けたいか」という本質的な問いは変わりません。
ここをブレさせなければ、どんな時代にも対応できます。
これから映像業界を目指す方へ
映像業界はこれからも変化し続けるでしょう。AI技術の進化、新しいプラットフォームの登場…
予測できないことばかりです。
でも、変化を恐れる必要はありません。
大切なのは、技術に振り回されるのではなく、技術を使いこなす側でいること。
そして何より、映像制作の本質を見失わないことです。
30年間、この業界一筋でやってきましたが、まだまだ学ぶことだらけです。
これからも変化を楽しみながら、映像制作を続けていきます。
安榮崇浩(安栄崇浩) | 映像制作会社代表