佐藤誠之|武豊町/半田市 | 東京を手放して気づいた、"時間"という最大のエンジニア資源
Photo by Trevin Rudy on Unsplash
通勤地獄から解放された朝
武豊町の自宅で迎える朝は、鳥のさえずりで始まります。
東京時代の満員電車で消耗していた2時間が、今は純粋に思考する時間に変わりました。
コーヒーを淹れながら、昨日のコードレビューについて考える。
この「余白」こそが、エンジニアとしての創造性を支える土台だったのです。
移住を決意したきっかけ
転機は3年前、36時間連続でのシステム障害対応でした。
深夜のオフィスで、「このままでは技術者として成長できない」と痛感。
効率性を追求するあまり、じっくりと技術と向き合う時間を失っていました。
武豊町と半田市、2拠点生活の価値
現在は武豊町で深い集中作業を行い、半田市のコワーキングスペースで地域の方々と交流しています。
この使い分けが、予想以上に生産性を高めました。
地方だからこそ感じる制約—通信速度の課題や移動時間、、、
これらを「工夫するべき課題」として捉え直すことで、問題解決能力が格段に向上しました。
時間の質が変わった
東京時代は「忙しい=価値がある」という錯覚に陥っていました。
しかし、武豊町の静寂な環境で気づいたのは、「深く考える時間」の重要性です。
1つの機能を実装するのに、以前の3倍の時間をかけて設計を練る。
結果、バグの発生率が劇的に減り保守性の高いコードが書けるようになりました。
地域とのつながりが生む新たな視点
半田市の商店街の方々から「システムで何か手伝えることはないか」と相談されることが増えました。
大企業のシステムとは異なる、地域密着型のITソリューションを考える機会が生まれています。
エンジニアとしての新しい可能性
「時間」という資源を取り戻したことで新しい技術への挑戦や、オープンソースプロジェクトへの貢献も
始めました。
東京時代では考えられなかった、長期的な視点でのキャリア形成が可能になっています。
地方移住は決して逃げではありません。
むしろエンジニアとして本質的な価値を見つめ直すための、積極的な選択だと確信しています。
 
 
