【剣道歴20年の私が、子どもたちに伝えたい3つのこと】
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― 竹刀の先にあるのは、勝ち負けじゃない ―
剣道を始めて20年。
汗も、涙も、挫折も、全部まとめて今の自分をつくってくれました。
だからこそ、これから剣道を続けていく子どもたちに、伝えたいことがあります。
① 勝っても、負けても、「礼に始まり、礼に終わる」
試合に勝った。
嬉しい。けれど、相手がいたからこその勝利。
感謝と敬意があって、初めて剣道は「武道」になる。
負けた。悔しい。
でも、その気持ちを次へつなげる力に変えよう。
悔し涙の数だけ、きっとあなたは強くなる。
② 正しい姿勢は、心の姿勢
「構えが崩れてるぞ」
そう言われるとき、実は心が乱れていることが多い。
剣道は、心の乱れがすぐ体に出る。
だからこそ、日々の姿勢――立ち方、歩き方、話し方――すべてが剣の稽古につながっている。
試合だけが剣道じゃない。
教室を出たそのあとも、剣士であれ。
③「続けること」が、いちばんの才能
うまい子はたくさんいる。
でも、剣道は「誰が最後まで立っていたか」で決まる世界でもある。
途中で投げ出したくなる日があってもいい。
でも、また道場に戻ってこれたなら、それはもう強さだ。
どんなに小さな一歩でも、辞めなければ、前に進んでいる。
剣道は、そんな人をちゃんと育ててくれる。
最後に
20年やって、ようやく気づいた。
剣道は、「相手を打つ技術」じゃなくて
「自分を律する心」を鍛えてくれる道だったんだって。
だから君にも、
勝っても、負けても、自分をまっすぐ見つめる人になってほしい。
竹刀を置いたその先にも、剣道はきっと続いているから。