【Webディレクター佐藤宗盛】理想のチームってなんだろう?働きやすさのつくり方
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こんにちは、Webディレクターの佐藤宗盛です。
2019年よりWeb分野でディレクターとしてのキャリアをスタートし、現在は東京都内を拠点に、Webサイトや各種サービスの企画立案から進行管理までを手がけています。
今回は、職場を働きやすい雰囲気に変えるための方法についてお伝えしたいと思います。
Web制作の現場ではよく「働きやすいチームをつくりたい」という言葉を耳にします。
もちろん、働きやすい環境で働きたいというのは誰しもが思っていることです。ですが、こうして私自身WEBで発信をするようになったことで、
「そもそも働きやすさって、どういうことだろう?」と考えるようになりました。
【働きやすさ=良好な人間関係】
働きやすさとは、効率よく仕事が進むことを指すのか。スケジュールが緩やかなことなのか。それとも人間関係が良いことか。
人によって、その定義は微妙に異なります。
ですが、やはり働きやすさを追求するためには、制度やルール以上に、チーム内の関係性が重要であると私は思っています。
Webディレクターという立場は、管理者として見られることが多いのですが、僕自身はどちらかというと翻訳者のような役割だと捉えています。
クライアントからの要望は、時に抽象的で、理想が先行していることもあります。
一方、デザイナーやエンジニアは、実装や表現の現実性を重視します。
この理想と現実の違いを翻訳し、互いに通じる言葉に置き換え円滑に進めていくことが、僕の仕事の一つです。
【衝突が悪いわけではない】
もちろん、時には意見がぶつかることもあります。
でも、衝突が悪いことだとは思っていません。むしろ、きちんと考えているからこそ出てくるぶつかり合いには、チームの健全さが表れていると感じます。
問題なのは、ぶつかりを避けるあまり、表面的にうなずき合って本音を交わさないことで、仕事の質がどんどん劣化していってしまうことです。
そんなとき僕が意識しているのは、誰かの発言を否定せず、背景を聞くこと。
「なぜそう思ったのか?」「何を大事にしているのか?」を掘り下げていくことで、意見の違いが理解に変わり、前向きな議論に切り替わっていくことが多いのです。
また、チーム内の良い雰囲気は、意図的に作り上げる必要があり、そうなるのを待っていても作れるものではありません。
だからこそ、日々の小さな設計が大事になります。
積極的に雑談をしたり、Slackではちょっとしたメッセージにもスタンプをつけるなど、
「ありがとう」「助かりました」の一言を添えるだけでも、コミュニケーションのトーンがぐっと柔らかくなります。
【ミーティングは報告会ではなく対話の場】
問いかけを準備して、全員が自然に話せる雰囲気をつくったり、無理に発言を求めず後からコメントできる場(NotionやSlackスレッドなど)を用意したり。
ちょっとした配慮の積み重ねが、安心して意見を出せる状態を育てていくのだと感じています。
【まとめ】
働きやすさは、働くうえで何よりも重要な事柄です。
どんなに向いている仕事でも、好きな仕事でも、人間関係が険悪な職場なら働き続けることは難しいですよね。
私にとっての働きやすさとは、「自分の意見が受け取られる」「違和感が言える」「困ったら助けを求められる」そんな関係が出来上がっている状態のことです。
誰か一人が頑張って引っ張るのではなく、チーム全体がちょっとだけ気を配ることで実現できる空気感です。
プロジェクトを成功させるうえで、成果や効率はもちろん大切です。
でも、それ以前に「この人たちとなら、また一緒にやりたい」と思えるようなチームを作ること。
その土壌があってこそ、長く良い仕事ができるのではないかと感じています。
これからも僕は、Webディレクターとして全体をつなげることを大切にしながら、チームメンバーが自然体でいられるような、そんな働きやすい雰囲気をつくっていきたいと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。