錬金術
最近アメリカの企業が「水銀から金できた」と発表があった。水銀に核融合反応をさせることで原子核そのものを変換させて作ったというのだ。まさに錬金を行ったのだ。
なので水銀から金を作る歴史について調べてみた。どうやら水銀から金を作ることができる証明は少し前に解明されていたようだ。今まではその錬金に対するコストが莫大にかかっていた。なんとも1gの金を作るのに100万円もかかってしまう。
今回声を上げた企業の錬金は発電による副産物として錬金が可能なことによりエネルギーを作りながら金を作ることができ、コストパフォーマンスに有益性を見出したことが本題と考えられる。
現在(2025年7月)での金の価値は日本円で1g17,000円ほどある。年間5000gの生産が可能と掲載されていたのでもしこの通りに行くと8500万円相当の価値となる。
メリットとしては金の不足問題が解消の方向に進むことだ。いまやデジタル時代、金などのレアメタルが必要となる。不足し、高騰を続けているデジタル製品が少しくらいは安くなるかもしれない。また豊富に金を使える時代が来れば新たなデジタル進化を迎えるかもしれない。また、金の飽和により金を手放す個人や企業が増え、市場に金が出回るようになり、金を安く手に入れられると予想される。
もちろんデメリットもある。先ほども申したように金が飽和状態になることで金の価値が下がる。今までは高級や希少が相まって金の価値があったが価値が下がればなんとなく何が起こるか想像できよう。もう一つ、錬成された金の危険性だ。水銀から金を作る際に核融合反応を使用する。核反応で生まれた金には放射線リスクが伴うということだ。
先の未来では金の錬成が安定し市場に出回った場合、ファッションやデジタルなどに大きな波紋を呼び新しい時代が来るかもしれない。