スクラムふりかえり──KPTとCelebration Grid──私たちの実践メモ
はじめに
こんにちは。現職ではフロントエンド開発( Angular/TypeScript )を主戦場に、チームリード兼スクラムマスターとしてチーム運営にも携わっています。
今回は、私たちのスクラムチームがどのように「ふりかえり」を運用しているか、その工夫と手応えをご紹介します。
⏳ 1週間スプリント、でもふりかえりは隔週で
私たちのチームは1スプリント1週間で開発を進めています。
ただ、毎週ふりかえりを行うのは「少しペースが早すぎる」と感じる声もあり、現在は2週間ごとにふりかえり を実施しています。
ふりかえりの頻度を落としたことで「何があったか忘れてしまうのでは?」という不安もありましたが、それは スプリントボードの運用 によってカバー。ふりかえりでの振り返り精度は保たれています。
🧭 KPT:ふりかえりの定番を「自分たちの型」に
2週間単位のふりかえりでは、チーム全体で親しみやすく、直感的に使える KPT( Keep / Problem / Try ) を主に活用しています。
- 課題やトラブル → Problem
- 有効だった工夫 → Keep
- 次に試したいアイデア → Try
この流れで整理することで、問題発見と小さな改善( Kaizen )サイクル を自然にまわせています。
🧪 Celebration Grid:長期スパンでのふりかえりに
一方、直近プロジェクトの影響で2回ほどふりかえりをスキップした結果、約1ヶ月分( 5スプリント ) を一度に振り返ることになったケースも。
そのときは、Celebration Grid という6分類のふりかえりフレームワークを試してみました。
- 「成功・失敗 × 実験・プラクティス・ミス」という6軸
- ミスや失敗すらも「学びの種」として整理
- メンバー間での 認知や評価のずれ を可視化できる
このフレームワークのおかげで、期間が長くなっても学びや気づきが散漫にならず、深く丁寧に棚卸し できた実感があります。
⚖️ チームに合った“ちょうどいい”ふりかえりを
KPTのように「定型で振り返りやすいもの」と、Celebration Gridのように「広い視野で分析できるもの」。それぞれに適した使い方があります。
- 定期的な小さなカイゼンには KPT
- 範囲が広いふりかえりやチームの変化を見つめ直すには Celebration Grid
スクラムのふりかえりは、単なる習慣に終わらせず、チームの変化や状況にあわせてフレームワークを使い分ける ことで、より深い学びと改善につながるのだと実感しています。
🔗 元記事はこちら
Qiita にまとめた実践メモもぜひご覧ください
👉 [スクラム] 2週間ごとのKPT、1ヶ月のCelebration Grid──スクラムチームでのふりかえり実践メモ